みなさま、こんばんは
今夜はウフィツィ美術館の後編をご紹介したいと思います
前回ご紹介した「ヴィーナスの誕生」の作者ボッティチェリですが、こちらも彼の作品「マニフィカートの聖母」です
イタリア語で「丸い」と言う意味の「トンド」と呼ばれる、ルネッサンス期に好まれた円形画です。ただ丸く描くのではなく、この絵のように両脇の天使が聖母の頭上でアーチを作り、構図として丸く見せる画法です。
絵画が素晴らしいのはもちろんですが、額の縁取りの装飾がこれまた素晴らしくて目を見張ります
こちらはピエロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」
戦争で右目を失い鼻を折ってしまったウルビーノ公爵の肖像を、あえて左サイドから描いた大変珍しい作品です。展示方法も斬新ですね
こちらは「トリブーナ」と呼ばれ、メディチ家の貴重な美術品コレクションを飾られた、珍しい八角形の部屋です
メディチ家歴代当主の像や、貴重なコレクションが展示されていて、床の大理石のモザイクから壁の装飾に至るまで、素晴らしいの一言
天井を見上げると、キラキラと光り輝いています
なんと真珠貝が1枚1枚貼付けてあるのです
気が遠くなるような作業ですが、天井と言い壁の装飾と言い、真珠貝のまばゆい輝きに魅せられました
こちらの天井には、木々や花々や鳥などが描かれていて癒されました
45部屋の半分、ちょうど折り返し地点でしょうか。
窓の外には遠くにドゥオモが見えます
こちら側はアルノ川の風景です。青空に真っ白い雲のコントラストが素晴らしい、とってもいいお天気でした
こちらは有名なイタリア最古の橋である、ヴェッキオ橋です。
こちらもトンドの丸い画法ですね。身に着けた衣装の色がとてもカラフルです。
そして、額の波打つような装飾がダイナミックで素敵でした
彫刻家・画家・建築家・詩人と、西洋美術史に多大な影響を与えた天才、ミケランジェロの最高傑作「聖家族」です。
ミケランジェロは88歳で亡くなるまでに多く作品を世に残しましたが、彫刻作品が主な物だったので、このような絵画は大変貴重で額縁のデザインも彼自身が手掛けた物です
こちらは、屋上のテラスから見たお隣のベッキオ宮殿です。
真っ青な空と白い雲、煉瓦造りの宮殿のコントラストが素晴らしかったです
ルネッサンス期のもう1人の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
マリアと大天使ガブリエルが向かい合う様子が描かれています。
同じ丸い絵でも、先程のトンドとは大違いカラヴァッジョ作「メデューサ」です。
凸面鏡に映した自画像をメデューサに見立て、盾に描かれた特殊な作品で、1度見たら忘れられないインパクトがあります
こんな感じで宙に浮いているのが、これまたおぞましい
最後にご紹介するのは、同じくカラヴァッジョ作「バッカス」です。
酒の神バッカスが手にしているのはベネチアンガラスのワイングラスです
頬が上気していて物憂げな表情が何とも惹き付けられる作品で、しばらく眺めてしまいました。
最後に、昨年7月に日本とイタリアの国交樹立150周年を記念して公開された、世界最高水準3D・4K撮影の「フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館」の予告編をご紹介します。
1分少々と短いですが美しい画像をどうぞご覧ください YouTube
本日もご訪問くださり、ありがとうございました
それではみなさま、明日もお元気でお過ごしください