岡山ツアー 磐座巡り | ストーン磐座

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磐座、褌、天然石笛(磐笛、岩笛、いわぶえ)販売、海上タクシー

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朝食を済ますと、早速一人磐座ツアーへと出発した。
この日はイワクラ学会もツアーの予定なのだが、アララトは一旦坂出に帰る予定だったので、夜の懇親会だけに参加申込みをしていて、一人ツアーとなった。
岡山における磐座研究の重鎮、佐藤光範氏がセレクトしたコースはこんな感じである。
円明院奥の院大師堂 磐座(玉野市宇野) → 正一位稲荷大明神 磐座(玉野市宇野)→
藤井の稲荷の磐座 [地正権現とも云う] (玉野市藤井) → 
玉比 神社境内の立石神社の磐座と神社裏山の臥龍稲荷の磐座 (玉野市玉)→
伏見稲荷の磐座と八大龍王磐座(玉野市和田) → 穴場稲荷の磐座(倉敷市下津井)→ 
木里神社の磐座(倉敷市下津井)
これを地図だけを頼りにトライしようというのだから土台無茶な話である。
最初の二ヶ所はあやふやだったが、それ以降は道路から見えやすい場所にあったのでなんとかクリア出来た。
しかし間違えて行ったところが、またまた磐座だったりするわけで、石萌えとは悲しいものである。
玉野近辺には広島型花崗岩帯が広がっているが、古い時代には海の底にあったのでかなり風化が進んでいる。
行かれた方はお解かりになると思うが、山という山に巨大な花崗岩がサイコロのように積み重なっている。
磐座の定義は専門的には色々と議論はあるが、アララトなどは単純に人が石を祀れば磐座たりうると思っている。
だとすれば、人が祀らない石はただの石ということになって、いくら巨大でも磐座ではない。
これだけの巨石を抱く山々を尻目に、佐藤氏の選んだ磐座は実に渋めの石ばかり。
岡山は由加山本宮と最上稲荷の二大稲荷社がある影響で、稲荷信仰がかなり多く、今回の巡った磐座はいずれも稲荷信仰の形態をとっていた。
玉野の名の由来となった玉比咩神社は、既に何回か訪れているのだが、側に建てられている石碑をよく見てみると驚いた。
この霊石玉石から三つの玉が飛び出し、一つはすぐ上にある臥龍稲荷の磐座に、もう一つは西大寺観音に、三つ目は牛窓へ飛んでいったと記されている。
西大寺は言わずと知れた裸祭りで(もちろん褌です)、牛窓では褌ダンスしたばかり、ということでアララトの中では完全に褌で繋がっていたのである。
そんなこんなであちこちに引っかかり、その後瀬戸大橋のほぼ真下にある穴場稲荷磐座でイワクラ学会の御一行に追いつかれてしまった。
しかし一人ツアーのアララトはお気楽なもので、その後も昔下津井廻船問屋などで引っかかって、ようやく6時前に会場のウエルサンピアに着いた。
本来アララトはこの様な厚生年金施設など来られるような立場にはないのだが、偶々イワクラ学会員のAさんからアナゴの干物を何個か注文していただいたり、石笛の注文が入ったりという偶然が重なって、どうにか参加する事が出来たわけです。
ホテルに着くとすぐ勉強会という予定で、満を持した佐藤氏が機関銃のように自説を披露された。
氏はこの地区を治めていたという秦氏にのめりこんでいて、随分と様々な角度から研究されている。
アララトが意外だったのは、ホテルの裏山には麻佐岐神社磐座が鎮座しているのだが、峰続きに通称忌部山と呼ばれる山が存在していたことだ。
以前アララトが命名した大麻山井桁崩しラインhttp://ameblo.jp/veeten/entry-10094203115.html
の北には備前の忌部神社、備中の忌部山が続いており、何れも古代においては沿海部に位置している。
つまり瀬戸内一帯において、古代のある時期忌部族がかなり幅をきかせていた様子が伺えるのである。
勉強会が終わるとそのまま懇親会に突入、いずれ劣らぬ石萌えの面々ということで話は尽きない。
一人北海道から参加されていたMさんと話をしていると、何と88年の北海道泊原発反対行動に一緒に参加していたことが判明した。
この様に一見ありえなさそうな事がマニアの間では多々起こり得る。
一般大衆は面で行動するのでありえないが、点で行動するマニア達にとっては必然としてこういう出会い方をしてしまうのである。
その後はAさん御夫妻の部屋で飲み直しとなった。
Aさんはご自慢の岩笛を持参していたので、石笛合わせでしばらく遊ぶ。
最初は鳴りが良くなかったが、アララトが幾つかのポイントをアドバイスすると、格段に鳴りが良くなった。
ポイントは吹かないことです(笑)。
皆さん吹かそうとし過ぎて音が鳴らないだけなので、静かに吹けば自然と音が鳴るものなのです。
久しぶりに会った郡ちゃんや超歴史研究会の皆さん達と楽しい時間を過ごし、更にプチ三次会バージョンに突入し、最後は大笑いしながら四人で雑魚寝となった。


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写真 玉比咩神社磐座、裏山の臥龍稲荷磐座、霊石由緒