最近ヤポネシア号の手すり改良の件で壁に突き当たっていた。
先日の釜島キャンプではとりあえずロープを張って急場をしのいだが、子供達も乗るケースは大いにあり得るので安全対策の必要性を感じた訳である。
通常は全面ステンレスパイプで覆うプラン、これは昨今のステンレス高から外注すれば十万以上かかってしまうのでボツ。
次は木材を金具でつなぎ合わせるプラン、これも形状的に無理があるのと材料費が結構かかるのでボツ。
一瞬妙案と思ったのは、よくフェリー等で見られる、太目のロープを金具でつなぐプラン、しかしこれもステンレス金具だと強度のあるものは高くて手が出ない。
とまあこんなところでつっかえたままイジイジしていた訳ですが、ふと足元を見ると前回屋形船に使用した竹が転がっていた。
あれれ~、こんな手近な素材を忘れていたとは!
これで良いじゃないか!
強度の問題?
そんなものは東南アジアの高層建築用の足場で使用しているのを見れば問題なし!
てなことで、再び竹取の翁となって竹林に入った。
設計図としては、6mの竹を4本ロープで縛って手摺にするだけ。
これだと、材料費は縛り用の3mmビニロンロープのみで数百円、あとはいくらでも生える竹だけなので、劣化してもまた切り出しに行けば良いのである。
アララト的には小悟に近い衝撃的な発想の転換だった。
最近かなり思考的には単純化してきたと思っていたが、まだ頭の中はゴチャゴチャしてたんですね~。
どうしても金属製品とか、加工木材を使うという、大量消費的思考パターンから抜けきれていななかった。
ひょっとして今巷で取り沙汰されているアセンションとはこの様な簡単な事なのかもしれないと思うのである。
複雑化させているのは中途半端な知識を振り回したがるマインド(思考)であり、それを取り払うと本当に必要なものだけが残る。
それにしても竹という素材は実に素晴らしい。
讃岐の国は手置帆負命(タオキホイノミコト-讃岐忌部の祖神)の子孫が矛竿を造る事を業とし、朝廷へ矛竿を献納したことから竿調(さをみつぎ)が転化して讃岐となったという説がある。
全国シェアーNO1を誇る団扇も、この歴史的背景によるものだ。(実際同級生で、斎部君というのが丸亀の団扇街に住んでいた)
ついでに最近のアララトの仕事の一端をご覧いただこう。
写真のキセルは裏山に生えていた矢竹を使って長めに改良したもの、もう一つのキセルは友達からパイプ作成用にもらった黒檀を、一服吸い仕様に削り出したもの。
以前作ったパイプは杉材だったので炭化が激しく穴がスカスカになってしまったが、黒檀は木工ドリルで削っても煙が出るほど硬かったのでしばらくは問題無し。
黒檀はこのサイズなら10個分くらいの量があるので、おそらく一生使える量だ。(パイプに使うと一個分ですが)
パイプ部分は同じく裏山に生えていた長めの笹を使用している。
このモデルの良い所は笹部分がいくらでも付け替え可能で、刻み煙草で使用する分には半永久的に使える所です。
しかも刻み煙草だと必要最小限の量だけが吸えて、紙巻煙草独特の嫌な匂いが無く、フィルターゴミが出ないので吸う度に気持ち良いのです。
手すりの問題が片付いたので、次なる作業のカキ落しに入ろうとしたら、潮順を間違えてしまい船を上架するだけの水位が無かったので予定を1日延ばした。
少し時間があるなあと思っていたら、現在徳島に入っているマーキーから電話が入った。
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「これから行ってもいいっすか~」
午後3時過ぎに悪ガキマーキーと港で落ち合い、そのままプチクルージングを楽しんだ後、今晩のつまみ用のママカリを釣りに行った。
潮が良くなかったが、小サバを含めて20匹ほどゲットしたので船上で捌いて家に帰った。
ママカリは焼いて三杯酢でしめると抜群に美味しい。
早速二本だけあったビールで乾杯、その後は焼酎でそのままずるずるっと宴会に突入した。
他につまみは先日仕込んだアナゴの頭の煮付け、これがまた絶品でマーキーが「うまいっすね~」を連発した。
マーキーは先日北海道で行なわれた先住民族サミットの仕掛け人「結城幸司」氏の弟分ということもあって、アイヌ関係の引き出しをたくさん持っている。
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これが実に面白く話はマイノリティー、部落差別、人権問題とディープな方向に進んだ。
クマ球磨さんとマーキーが環境巡礼の途中で沢山東洋町町長と会った時に、人権の話でかなり盛り上がったそうだ。
東洋町の核廃棄物誘致問題の根底には同和問題があって、今尚NUMO側からのアクションは続いている。
こういう危機感から、町長は次は人権巡礼だと大乗り気だそうで、マーキーも前回の伊豆イベントの失敗も懲りずに次なる人権巡礼を模索しだした様だ。
偶々アララトが持っていた、沖浦和光著の「瀬戸内の被差別部落」を見せたところ「これですね!ヤポネシアで最も解放しなきゃいけないのはここでしょう!」と興味を示した。
一応今の所の構想では、アイヌの今吉エカシ、青森に住んでる蝦夷の長老、アボリジニーの長老、ポリネシアの長老等の名前が挙がった。(実現すると凄い顔ぶれになるのは間違いないでしょうね~)
マーキーの話ではディジュリドゥーは環太平洋に通底する文化で、ほとんどの場合法螺貝とセットだそうだ。
ディジュは本来竹製のものが原型でポリネシア全域に伝わったということで、話が繋がった。(竹取物語も東南アジア一円に類似の説話がある)
例によって自画自賛他画多賛パターンで散々舞上がった後どちらともなくダウン、気がつけば隣でマーキーが褌一丁で寝ているという光景となっていた。
実に屈託の無い男である、今の悪ガキのまま進んで欲しいものだ。


