ヨーロッパ散策記

ヨーロッパ散策記

ドイツ在住、いつの間にか5年が経過。
週末は出歩くことが多く備忘録としてブログ投稿しています。

大抵のところには行った気になっていた近隣ですが、ゾーリンゲンの先に家並みの美しい旧市街のある町、Remscheid-Lennepという街があり散歩に良さそうと気が付きました。レントゲン博士の生まれ故郷なのでレントゲン博物館という施設もあります。

 

ドイツ鉄道は、インフラ改修の真っ最中でどこかしら工事中で代行バスが出ています。

Lennep行きは快速代行バス。高速経由で1時間15分くらいで一時間おきに運行していました。こんなラインでどこにいけば良いかはわかるのですがテープ剥がれがち。

 

アプリでも乗り場が分かります。実はこの先でテープが分岐していて迷うところでした。

 

時刻表はタブレットを埋め込んで、ソーラーバッテリーで動かすリアルタイムなやつ。ドイツにしては現代的な。

 

順調に町はずれの駅前バス停に到着。6-7分あるくと旧市街に入ります。城壁こそなかったですが旧市街は周回道路に囲まれる形になっていました。

 

小さな町であっという間に中心部の広場に、日曜なので閑散とはしていますが、平日や土曜日は賑わうのではないかと思います。それなりに個人商店やレストランがあり、スーパー(Edeka/Rewe)やドラッグストア(dm)などは旧市街の外側にありました。

 

スレートを貼り合わせたような壁と緑貴重のペイントに町は概ね統一されていました。Solingenの郊外などにも同じような風景がありますが、この感じもいいですね。古いと思われる建物は木組みになっていました。

 

閉店しているようですが、レストランかな?

 

すり鉢状に旧市街の中心が低くなっていて、緩やかな坂道で外に向かうような構造。

 

この建物がレントゲン博物館です。これがおそらく旧館で隣に新しい新館があり、そこから入ります。

以前は無料だったようですが、今は入場料5€。ヨーロッパの博物館としてはそれでもずいぶん安いです。

 

レントゲン博士がノーベル賞を受賞した際の演壇のレプリカ。

 

 

地下に彼がX線(自分の名が冠されるのは嫌がっていたそうです)の機械。

 

初期はお祭りの見世物というか、いまでいうプリクラのような使われ方で客を寄せるイベントがあったそうです。

もちろん放射線の恐ろしさなど誰も知らない時代です。なんと靴を作るとき足のサイズを測るのにも活用されていたとかやばいです。

説明ディスプレーはドイツ語のみ対応でした。

 

これはX線写真の現像所。

 

当時の撮影機。今と原理は一緒なのでしょうが、技師も防護なしでやっていて、被ばくでなくなった方もいたとの説明でした。

 

撮影設備。高圧電流を利用していたとかでその割には貧弱な配線でした。

 

これは戦地の簡易検査設備。テントでやっていて、もちろん診断に威力を発揮したのでしょうが、安全性は…。

 

X線利用の歴史をたどっていく展示内容です。QRコードでアクセスして音声ガイドも英語で聞けました。かなりのボリュームですべては聴いていませんが。

これは戦後の集団検診の風景の再現。

 

1950年代の検査設備。

 

その他、歯科でのX線の活用などの展示もあり、新館に続きます。新館はX線撮影機コレクションと現代(といっても2015年ころまででフルアップデートではない。なにせ数億円の機器だから引退した設備を展示しているのかなと思いました)。

 

この辺は戦前のもの。一番左はたしか靴サイズ測定器だったかと。(違うかも)

 

初期は防護なしだったのが徐々に技師側の防護も考えるようになってきて、

 

コレクションの数々。メカ好きのかたならここで1時間は優に楽しめると思う数でした。

 

MRI。これは20年近く前のマシンだったと思います。断層撮影は戦前の時期にすでに開発されていて、その機械も展示されていました。

 

新館ロビーに戻ってきました。

受付でコーヒーも出してくれて(2€)、少し休憩して、レンドゲン博士の生家に寄って帰ります。

 

博物館から市内を望む風景はこんな感じ。

 

レントゲン博士の生家。幼少時にオランダに引っ越しているので住んでいる時期は短かったそうです。彼自身実はオランダ国籍だそうで。片親がオランダ人だったとのこと。その後Lennepには戻っていないはず。でも生誕地はこのようにして顕彰されていくのですね。ゆかりの地には間違いないですし。内部にも入れるとGoogleマップにはありましたが、中に人気がなかったので外観だけ。

 

建物に説明プレートがありました。Google先生に頼んで英訳して読みました。

 

ユネスコ指定に2025年になっているそうです。しかし世界遺産リストには最新のを見ても入っていない(ドイツはノイスバインシュタイン城が晴れて指定されましたが)ので、予備リストなのか、別カテゴリなのか。

 

写真で見えにくいですが、屋根裏部屋の窓の装飾が可愛らしかった。

 

ちょうどバスの時間になったので戻りました。バス停では警察が地元の悪ガキ風を数人職務質問中。けっこうな人数の警官があちこちで数人のガキと話していました。この町は旧市街の街並みも外周のスーパーチェーンの出店を見ても、そんな治安の悪い町とは思いませんでしたが、そういうやつはどこにでもいますよね。特に日曜などは暗くなると寂しい町になるから要注意には越したことはなさそうです。

 

Düsseldorfに週マタギで出張したりしたら日曜は何もすることがなくなるので、そういう人はこの町は日帰りの良い候補になるかと思います。まあ、ケルンとかエッセンの世界遺産に行くほうが見どころ多いでしょうが。