昨日、茨木の高速道であおり運転の上暴行を働いたというヤカラが

 

ようやく捕まった。

 

えらい時間かかったな、というのが感想である。

 

「あおり運転」はクルマを運転していたら、する方にもなるし、

 

される方にもなる。

 

こんなヤカラはどこにでもおるよ、と思う。

 

特にSUVとかミニバンとか乗ってるヤツ。

 

車高が高く、運転席の見切りが高いから、なんとなく運転で横着で、

 

アバウトなところが多い。

 

あと、外車ね。

 

「運転すると性格が変わる」なんて言われることが多いが、

 

そんなドライバーが結構いると思う。

 

今はプロドライバーとして、日々走ってる生活だが、

 

プロでもそんなヤツいるもんな。

 

で、今回の事件に思ったことだが・・・

 

被害者には本当に申し訳ないし、その人を誹謗中傷するつもりもないので

 

予め断りを入れておくが、単刀直入に申し上げれば、

 

『「あおり運転」には、そういった運転を誘発する何らかの因子がある』

 

ということだ。

 

被害者のドラレコ映像が公開されていたので見たが、

 

当初追い越し車線を走っていて、その後加害者のBMWから左から抜かれている。

 

被害者のクルマに加害者が追いついたが、すぐ車線を譲らなかったのか、

 

加害者の追い上げが速すぎた(自分はこっちだと思うが)かで、

 

結果的に左から抜かれたワケだ。

 

 

もちろん左からの追い越しは交通違反である。

 

仮に被害者のクルマがすぐに走行車線に戻っていたら、

 

もしかしたらこの「あおり運転」は無かったかも知れない。

 

結果論なのでここにどうこう言ってもしょうがないけど、

 

要は、「あおり運転」をさせるような因子をはからずも作ってしまったのでは

 

ないか?ということだ。

 

 

クルマの技術が進化した影響と思うのだが、

 

ここ最近、ドライバーの相対的な技量は落ちている、と自分は思う。

 

高齢者のアクセルとブレ-キの踏み間違いとかも含めて、

 

道路上で走ってるクルマが、互いに気を遣わないような関係になってしまっている。

 

教習所の路上で何を教わっているのか、何を教えてるのかと思う。

 

確かに交通事故による死亡率は下がったけど、

 

ドライバーのモラルも低下している。

 

追い越し車線をダラダラと走る(これが「あおり運転」につながる可能性が一番高い)。

 

指示器も出さずに曲がる。

 

無灯火で走る。

 

やたらクラクションを鳴らす。

 

右折・左折で歩行者を無視。

 

etc...

 

すべてドライバーの技量の問題だ。

 

「あおり運転」は、すべてのドライバーに言えることだが、

 

「加害者」にも「被害者」にもなりうる、ということだ。

 

 

クルマが便利な道具になっているのは良いことだし、

 

日本の産業の中心がクルマ関連で成立しているから、更なる発展を願うけど、

 

いかんせん、肝心のドライバーの技量とマナーがこの程度では、

 

いずれ衰退していくだろう。

 

「あおり運転」は、自動車の進化によってドライバーの技量が退化しつつある

 

今のクルマ社会が抱える「仇花」と言えはしないだろうか。

 

どれだけ法によって厳罰化されても、ドライバーの日頃の運転が横着になったら、

 

何の意味も無い。

 

何回も書くが、免許を持って道でクルマを運転する以上、

 

「あおり運転」の加害者にも被害者にもなりうるのだ。

 

心に留めて、今日も走る。