Facebook採用の課題と対策 中間報告 | Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及によって、企業における採用活動が大きな変革のときを迎えています。
霞が関の人事コンサルタントがソーシャル採用コンサルタントに転身し、変わりゆく採用の手法やマーケットの姿をリアルにお伝えします。

こんにちは!ROYです。
昨日まで3日間の夏季休暇をいただき、ひさしぶりにリフレッシュしました(*^ー^)ノ
今日の霞ヶ関の人出は普段の半分程度でしょうか。まだ世間はお盆ですね。

これから各企業では、2013新卒採用設計の佳境に差し掛かっていきます。
今日は、Facebook採用を推進する上での障害・・・いや、課題とその対策について触れてみたいと思います。

私たちは基本的に1ヶ月に1~2回実施しているFacebookセミナーを通じて、ソーシャルメディアとは何ぞや? Facebookとは何ぞや? Facebookをどう採用に活用する? Facebookアプリって? といったことを、約2時間にわたって説明しています。
そして後日、個別にお客様の課題などを確認しながらお話を進めていく・・・という手法です。

弊社のセミナーにご参加頂く人事担当者の7割がFacebookをやっているとの回答ですが、そのうちの2~3割程度は、始めたばかり・・・ アカウントは作ってみたものの・・・ といった初心者の方が半数を占めるため、いきなり「Facebookで採用だーっ!」と言われてもピンときません。
よって、セミナーを通じて基本的な知識を身につけていただくことも必要なステップなわけです。

ソーシャルの世界はとにかく実体験を通じて理解していただくしかありませんので、私にできることは、ご担当者様の勇気ある一歩を後押しするだけです。
今後はソーシャルメディアが採用の主戦場になると信じて疑わない私にとって、それは「売り込み」の類ではなく、とにかく、いま始めてほしいという「お客様第一主義」でしかありません。


では、ここから先。お客様がFacebook採用をためらう課題と対策です。

①実際にFacebook採用を行なっている企業が少ない

確かに少ないです。2012採用で150社程度。2013採用はその4倍程度まで伸びるとは思いますが・・・。
私はいつも「事例が少ない、いまだから始めるべきだ」とお答えします。
現状では、すべての学生がFacebookページを見に来るわけではありません。しかし、今後3~5年後にはすべての企業が自社HPで採用情報を公開するように、Facebookページで採用情報を展開する、あるいはエントリーを受け付ける・・・といったことが起こりえます。
今なら失敗しても大きな損失にはなりません。ノウハウの蓄積に勝るものはありません。

②運用のリスクがある

大企業かつ歴史のある企業ほど運用リスクを警戒する傾向があります。
Facebookの特徴や、Facebookページを運用したことのない人事担当者にとって、ソーシャルメディアの運用をリスクと考えるのは当然かもしれません。
このリスクを口にする担当者のほとんどは、実際にFacebookをやっていない人であることが多いです。
実名性であることや、「いいね!」というポジティブな仕組みは、驚くほど「炎上」という運用リスクと無縁のものです。
ただし、私は必ずSMP(Social Media Policy)とSMG(Social Media Guideline)策定の必要性、これにあわせて従業員の皆様へのリテラシー教育の必要性を訴えています。備えあれば憂いなしです。

③コミュニケーションのイメージがつかない

Facebookでどのように学生とコミュニケーションを図るのかイメージがつかない・・・このような企業様が非常に多いです。
コミュニケーションという言葉から連想するのは「相互に言葉を交わす」というイメージでしょうか。
以前、こちらのブログでも『ライフネット生命の新卒採用』についてお知らせしましたが、2012採用には9000名を超える応募がありました。同社はFacebook、ブログといったあらゆるメディアを活用しています。さぞかし、問い合わせが多いものと思いきや、なんと問い合わせ件数はたったの2件です。
秘訣は徹底したコミュニケーション戦略にあります。ん?なんか矛盾してますか?
学生の立場に立って、学生が知りたいことを徹底的に発信すること。彼らはソーシャルメディアを介して、学生の「知りたい!」を先回りしています。毎年、対象となる学生は変わります。これまで蓄積された「学生の?」を棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

④予算がない
Facebookページは0円で制作できます。デザインや機能を追及するにはそれなりの外注コストがかかりますが、就職情報ナビはホームページ制作の比ではありません。概ね採用媒体予算の40分の1で体裁は整います。
効果の上がらない無駄なバナーや特集、合同説明会、DMはありませんか?
そのコストで独自のアプリを作る事だって可能です。しかも来年以降も使えるアプリです。それだけで、中身の濃い母集団を形成することが可能です。


8月30日には弊社の協力会社でもあるクイック様主催のセミナーでお話させて頂きます。興味がありましたら是非ご参加下さい。

最後になりましたが、先日制作しましたSRO[Social Recruitment Outsoucing]サービスについてのプロモーションムービーをお届けします。
実はまだ編集過程で、オープニングとエンディングの音楽が入っていません(^_^;)
このムービー自体もFacebook採用のひとつの商材で、事業の紹介や社員紹介などにご活用いただけるものです。
人の集中力は8分が限界だそうです。私は12分しゃべってしまいました。。
まだまだ修行が足りませんね。