神戸製鋼所は2011年度から、自宅で仕事ができる「在宅勤務日制度」を導入する。1人あたり月2日を上限とし、管理部門だけでなく、工場の現場で働く社員まで利用できる。在宅勤務制度は情報通信業界を中心に採用する企業が増えているが、工場勤務者まで対象にした制度は珍しいという。
対象は、小学生以下の子どもや介護が必要な家族がいる社員。ただし、8時間交代など、変則的な勤務体系の社員は対象外になり、限定的な運用になる。
事前に登録や申請の手続きを済ませ、在宅勤務の日は、所属長に自宅で仕事を始めたことと、終わったことを電子メールで伝えて管理する。人事・労務の担当者は「当初は現場で働いている人に在宅勤務はなじまないと思ったが、リポート作成など、できる範囲で取り組んでいきたい」という。
神鋼は98年から女性社員の採用を積極的に増やしてきた。加古川、神戸の両製鉄所などの現場では約40人の女性社員が働く。育児休業期間の延長など支援制度も08年から徐々に拡充。「重厚長大産業でも、育児や介護と仕事との両立ができることを示したい」(担当者)という。(Asahi.com)
→今後益々増えてくることが予想される在宅勤務。工場の現場作業員まで利用できるとのことですが、まずはパイオニア的な取組みに敬意を表したいと思います。