皆さんこんにちは。

ベクトル明大前店スタッフの白鳥です。

 

 花粉やばくないですか!!

毎年の事とはいえ辛いものですね。

 

本日は仮面ライダーです。

Prime video 配信 の仮面ライダー BLACKSUNです!!

ちなみにR-18なので良い子のみんなは見ちゃだめですよ?

 

 

「悪とは、何だ。悪とは誰だ。」

 

怪人群像劇

 

本作は政治的な思想が強そうで実はそんなに強いわけではないという(何言ってるの?)見た人が勘違いしやすい作りなのかなと思います。

いわゆる強烈なアンチテーゼとでも言えるかなと思いますがこれと同じことが近年現実世界でも起こっていました。

それがマスク警察、反マスクというやつです。

 

本編内の人間と怪人はいうなればその程度の差しかないのです。

現実世界で政治的にはマスクの義務化は行われず努力義務程度でした。

つけたほうがいいけど、つけても外してても好きにしていい状態です。

今作の場合世間的マイノリティーになっていたマスクを付けない人が怪人、マスク警察が人間

 

一部過激な人間が強烈に批判してそれに対抗する構図は、結局の所いつでも起こりうる状況に過ぎません。

これが今作の世界観ですかね。似ている作品は東京グール!!分かれ!!

 

で本作に感じた感想は目まぐるしいです。

2時間程度の映画でやられると疲れるやつです。クリストファー・ノーランあるある。

 

変わるんですよね勢力図

今までは怪人はある種の信念と公約を持ってライダーと戦うわけです。つまり正義が世間のマイノリティーというだけ。

怪人は怪人のために戦うわけです。

特に色濃いなと感じたのは快楽のために行動する怪人が作中で1体も登場しません。

それはルー大柴だけです。

そのあり方を認めてほしいだけ、ただ共存できればいいだけと主張しているに過ぎません。

ここが先程の例えとも東京喰種とも違う点。

結局ウイルスが人に伝染る可能性があるからという前置きがありますからね。

 

まあ難しい話はヨシましょう。

 

今作は世間への風刺的作品であり、最終敵に誰もが暴力行為を行使するしかなくなってしまう様を描いているわけです。

怪人の起源を知ってなお変わることのない世の中。

被害が出たとしても人は自分が当事者にならない限りすぐ忘れますからね。誰でも。

世の中は結局こんな物というふうに描いたのが今作でした。

 

今作黒川という怪人に偏見を持たない警察官が登場するんですが本当に謎で、、、いやまあ人間こんなもんだぞを体現させたと言われればそれはそれでありかとなりそうですが。

 

メッセージ性の強い作品は本当に難しい。いわば制作側の自己満足とも取れますからね。

それは賛否両論起こるわけです。

ただ、仮面ライダーBLACKとしてみたときに作り変えに必要なポイントはしっかりと抑えています。

随所に石ノ森章太郎、オリジナルに対するリスペクトが感じられるのでライダー好きは見て公開することはないと思います。