皆さんこんにちは。

ベクトル明大前店の白鳥です。

 

この度は銘打ってネタバレ有りです。

今回の映画は普通に有名です。けれど映画好きでなければたどり着かないような作品だと思っています。

正直、誰にも教えたくない映画No.1です。

ひっそりと、細々と見ていく映画として広めるつもりのない映画です。

恋愛映画傑作選のようなブログで紹介されていたりしますが、今日の映画は難読です。

見るたびに、見るタイミングで、自分に重なる事柄が大きく変わるからです。

真相は監督であるマーク・ウェブですら決めていないかもしれません。

 

 

 

『(500)日のサマー』

 

本日のご紹介です。

主演

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ズーイー・デシャネル

 

この映画はラブストーリーではない。と始まります。

 

脚本を努めた方の私怨たっぷりなセリフ。

 

幼い頃にダスティン・ホフマンの『卒業』を見て運命を望むトム少年、両親が離婚して、自分の自慢の髪を切っても何も感じないサマー。

 

この映画は徹底的に対比を演出していて心情の変化がわかりやすいつくりで、印象的なオープニングもトムとサマーの幼少期の映像として対比で映し出されます。

 

ダスティン・ホフマンの『卒業』を見たことがありますか?

ゆずの楽曲にある「ダスティンホフマン」の元ネタです。

結婚式にちょっと待ったのやつの元祖的な映画です。

ラストシーンの式場を去っていく二人はその後どうなるのか、今まで様々な考察がされている描写。このワンシーンが後の伏線的な描写につながるのですが、皆さんは『卒業』のラストシーンをどう見ますか?

 

ベンジャミンとエレーンは幸せになったのでしょうか。

バスに乗り込んだ二人の表情は笑顔からだんだんと曇り二人を見つめる乗客たち。

それに気が付き二人の表情がなくなったところで物語は終了します。

 

と脱線してしまいましたが本題に戻りますね。

 

この映画の面白いポイントは幸せな時間とそうでなくなった時間を交互に映し出すところにあると思います。500日おおよそ1年半の間に起こったサマーとトムの物語です。

 

運命の出会いを信じるトムと現実主義で誰とも付き合う気のないサマー

 

この映画を見てサマーが苦手だという人もいます。

そりゃそうです。惚れたのはトムでも誘ってくるのはサマーですからね。

方視点からみたらまあ確かにトムは被害者に見えるかも

キスをしたり離れてから再会してホームパーティーに誘ったのもサマーです。

男の僕にはそれで期待してしまうのがわかる。そりゃあもう声掛けられたらその気になりますよ笑

理想と現実の対比シーンは本当に切ない。

 

 

 

 

「誰かの所有物にはなりたくない。」「幸せならいいじゃない。気楽にいこう。」というサマーに距離の縮まったトムは「そうだね気楽な関係が良い」と言っているんですよ。

いや分かります。好きなことうまくいき始めたときに無理して相手に合わせてしまう感じ。

付き合えても長続きしないんですよねそういうの。結局無理してるだけだし、相手からしたらその軽い一言が結構重く受け取ってたりするんですよ。

この人なら大丈夫、みたいな。おまえ言ってたことが違うじゃねえかと言われても仕方ないんですよ?分かりましたか?

 

結末を知るとああトムくん君地雷踏みまくってたね。となるシーンが沢山あるのですがそれだけでは終わらないのがこの映画の魅力。

 

「モテキ。」のダンスの元ネタシーン。

 

 

心躍っちゃうトムくんのシーンですね。

 

こんなシーンの次は寝癖でなんにも手が付かないトムのシーンに切り替わるんですよ。見ていて忙しさがあります。

 

 

長くなりすぎるので先程の『卒業』のシーンのお話です。

映画館でトムとサマーは『卒業』を見ます。

そのラストシーンを見たサマーは泣いてしまい、トムはサマーに「映画の話じゃないか。」と慰めの言葉をかけます。

ちょっと待てサマーはその後に映画の二人が幸せになれないことを感じ取ってしまったから泣いているんです。

この映画で初めて見せたサマーの弱さと本音。映画を見てただ感動したから泣いたわけではなく、自分にその悲しい現実を重ねてしまったからサマーはたまらずに泣いてしまった。

皆さんはどうでしょうか。映画を見て泣くとき自分を重ねていませんか?

 

それまでのトムの悪行を並べますね。

バーでサマーが絡まれても無抵抗。自分が馬鹿にされると殴りかかる。

これって付き合ってるだろ!と事実確認をしたくて逆ギレ

 

まあそうですよね。

決定的だったでしょう。ただの映画だなんて言われてしまったら。

トムは「卒業」を見たから運命を信じるようになった。

サマーは「卒業」をみて二人の運命の終わりを感じてしまった。

視点の違いとトムは人生観を変えたような映画のことをただの映画と言い放ってしまうんです。

 

小さな地雷を踏み続けた結果トムとサマーは完全に終わり、トムはサマーが結婚したことを知ります。

 

486日目とかだったと思います。

思い出のベンチで2人は再び再会します。

 

「ここなら会えると思った。」

穏やかなサマーにトムは皮肉いっぱいの「結婚おめでとう。」

付き合いたくはなくても結婚はするんだね。何がが起こったと聞くトムにサマーは答えていきます。

私も驚き。ある朝目覚めてあなたとは違う気持ちだということに気がついた。と

旅先で偶然声をかけてきた男性と結婚したサマーは運命だとトムに語りかけます。

あの日あの時間にあの場所で本を読んでなかったら彼と出会うことはなかった。

あなたは運命の人ではなかった。と。

 

トムも気が付きます。「幸せを祈っている。」とサマーに告げて2人は別れます。

このシーンは主演の2人の演技力がとても素晴らしい。

心のこもっていないおめでとうと、心のこもったセリフ。説明がなくてもわかるシーンですね。

 

こうしてトムはサマーに失恋をします。

 

トムはというとサマーが結婚したことを知り、仕事も手につかなくなりついに退職をします。

実はトムはずっと建築家を目指していて今の仕事は本意ではないということをサマーに語っていました。

そして立ち直り始めたトムはいくつもの企業の面接を受け、ある日サマーと再開をするのです。

退職したことを伝えるとサマーは「良かったね。そのほうがいい。」と

 

サマーがしっかりとトムのことを思っていたことがわかるシーンになっています。

意固地になっていたのはトムの方だった。きっかけをサマーからもらっていたのです。

 

実によく出来たストーリーです。

ラブストーリーではないとは事実でした。

トムがサマーとの出会いを通じて自分に正直に生きることを決意させるまでの成長を描いた映画だったのです。

 

ラストシーンにはナレーションが入り

 

トムは運命が存在しないことを確信したと

日常に潜んだ偶然こそが全てだと。

 

建築会社面接会場で一人の女性と出会います。

好きな場所から眺める風景に駐車場が邪魔だとトムと同じ意見を持つ女性はトムをそこで見かけたことがあると話します。

 

トムはそんなことに気がついてもいませんでしたが、偶然を感じたトムはその女性をデートに誘います。

 

「私はオータム。よろしく。」

 

 

 

 

 

夏が過ぎて秋が来る。

 

Autumn 0day’s

 

 

 

 

いかがでしょうか。文章力がないため伝わっているか不安ではありますがこの映画にもざっくりと2視点の見方があります。

失恋をしたとき、好きな人ができたとき、そんなときにしっかりと寄り添ってくれる作品になっています。

 

「鑑定士と顔のない依頼人」「卒業」「アメリカンサイコ」「今日、君に会えたら。」

見方でいろいろな考え方ができる好きな作品たちです。おすすめです。

 

以上、僕の独り占めしたい映画でした。

 

 

PS.

いやあこの映画見ると恋愛したくなります。

相手いないし、予定も真っ白なんですが。

なんとなく過去を思い出すとサマーの気持ちがわかります。

なんであんなこと言ったんだろうとか後悔してることの1つ2つあろうかと思います。

僕は男なのでトムに自分を重ねて見ますよそりゃね。

でももう一つ俯瞰した視点を持つことで人生、地雷を踏む回数は減るのではないでしょうか。

常に冷静にステイクールですね。

失敗も活かしましょう!!

何が言いたいかって言うと環境汚染にはリユースが最適ってことです。

みなさんも不用品は捨てずにリユース店舗に相談しましょう。

 

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ベクトル明大前店スタッフ 白鳥