「守るべき人権」と「守らなければならない人権」
憲法を学習する際に、必ず学習する判例が
あると思いますが、その中の一つ。
「尊属殺重罰規定違憲判決事件」
どんな事があって争われた裁判だったのでしょうか?
事件の概要からこんな名称で言われるときもあります。
「栃木実父殺し事件」
昨年の勉強の際にちょっとした好奇心で調べた事がありました。
とても驚いたというか、開いた口が塞がりませんでした。
概要はこうです。
・父親が家族9人と暮らす家庭において、長女(14歳)を強姦した。
・その後、妻に知れることになるが、それでも長女への強姦は続く。
・長女が17歳の時に実父との子供を出産、それでも肉体関係は続く。
・その後、長女は実父の子供を計5人出産、うち2人は出産後に死亡。
・長女の5回に及ぶ中絶手術。
・長女の頻繁な妊娠により、避妊手術を受ける。
このような下地があって、長女が29歳の時に実父殺人事件が起こるのです。
そして、この長女の弁護活動において、長女の人権を保護すべく
手弁当で最高裁まで争った弁護士さんがいたそうです。
話はこれで終わりません。
手弁当で弁護活動を行っていた弁護士さんが上告して争っている最中、
病で入院してしまった時、この弁護活動を引き継いだのは、この弁護士さんの
息子さん(息子さんも弁護士)だったそうです。
いろんな事を書きたいのですが、感じる事は人それぞれなので、
時間があった時にでも下記HPを見ていただいて、色んな事を
考えて頂けたらと思います。
無限回廊
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/totigi.htm
京都産業大学のサイトでは、最高裁判所裁判官の
意見・補足意見・反対意見がそれぞれ読めます
http://www.kyoto-su.ac.jp/~suga/hanrei/17-3.html