夜行バスに乗って旅に行く。

眠ろうにも、目はまだまだ冴えているので、お気に入りのハウスミュージックを聞きながらぼんやりと目を開けている。

カーテンから漏れ出る外のライトが、形や色を変えながらバスの中身じゅうを駆け巡る。

車内はまるでディスコのようだ。
光が、キラキラ、チラチラ、瞬き、顔を照らし、通りすぎ、跳び跳ねる。

私の目は硝子玉のように、その様子を映しとる。

見たものをそのまに、なにも考えず、なにも付け加えず、ただただ、それを映す透明な硝子玉。

みんなが寝息をたてる。
ひっそりと、私だけの夜を静かに過ごす。

音楽にのって、光が踊る。
静かな車内で、その情景を丁寧に写しとる硝子玉。

夜光バス。