【フルーツカクテルの魅力】六本木で大人の社交場として大人気のバー「アンジェロ」(http://www.angelo2007.com/)の店長の三澤政樹氏(39)。矢沢永吉やシューマッハら有名人を魅了してきた三澤氏のカクテルの技術は絶品です。そんな三澤氏が地方のフルーツを利用したフルーツカクテルについて書く新連載「フルーツカクテルの魅力」。三澤氏は「連載で少しでもフルーツカクテルに興味を持っていただいて、地方活性化に少しでも協力できれば…」と話す。第1回目は「とちおとめ」です。
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『とちおとめ』は生産量日本一のいちご王国、栃木県で誕生したイチゴ。栃木県は豊かな自然と、肥沃な大地、冬の日照時間の長さや寒暖の差が大きいという気候特色がイチゴの栽培に適しています。『とちおとめ』は平均15g前後と大粒で日持ちもよく、また酸味が少なく甘みが強いのが特徴。
カクテルではボストン・シェーカーでたっぷりの『とちおとめ』をペストルでつぶし、ウォッカとクランベリージュースをあわせてシェークし、果肉たっぷりのロングカクテルで提供しています。年間を通してフルーツ・カクテルではトップ人気のカクテルです。
『とちおとめ』とクランベリーの相性は抜群で、甘酸っぱい味と果肉が口いっぱいに広がります。隠し味で少量入れているフランス、ディジョン産のカシスリキュールも『とちおとめ』にさらに豊かなコクを与えています。
冬のデザートには欠かせないイチゴはビタミンCが豊富に含まれており、『とちおとめ』を5~6粒も食べれば1日の所要量(100mg)を満たしてくれます。たっぷり含まれているビタミンCはコラーゲンの生成を促し、肌を美しくする作用があります。しかも虫歯予防効果のあるキシリトールも含まれているので、『とちおとめ』はまさに美容フルーツそのものです。
■三澤政樹(みさわ・まさき) 1974年1月20日山形県出身。弱冠24歳で新日鉄の社員クラブでバー創設時に責任者として迎えられる。その後、西麻布の大型高級バーで5年間チーフバーテンダーを務め、現在は瀬里奈グループのバー「アンジェロ」(http://www.angelo2007.com/)で店長を務める。
旬のフレッシュフルーツカクテルを中心に提供。年間で創作するオリジナルフルーツカクテルは300種類を超える。日本全国の特産品フルーツを用いカクテルを創作することで、各生産地域をバーという観点から、世界へアピールし地域振興を目指す。シューマッハ、矢沢永吉、朝青龍、奥菜恵、加藤愛などの著名人にもオリジナルカクテルを提供したことも。インターナショナル・バーテンダー呼称技能認定資格。日本バーテンダー協会六本木支部在籍。