アンブレイカブル | 大橋リテイのラジオムービーダイアリー

アンブレイカブル

アンブレイカブルをテレビで見ました。


アンブレイカブルDVD

2000年/アメリカ/107分/サスペンススリラー

あの高い評価を受けた「シックスセンス」の監督M・ナイト・シャマランの映画。

アンブレイカブルの意味はアンビリーバボーの上を行くさらに奇跡的な意味だそうです。


■物語


乗員・乗客132人死亡の列車事故に巻き込まれたディビット。

彼は乗客の中で唯一の生き残りだった。しかもかすり傷1つ負わない状態で。

その事を不審に思っていたところ、イライジャという男から

あなたは不滅の肉体を持つ、コミックのヒーローのような存在だと告げられる。

まぁ序盤の物語だけで。



確かに発想は面白いです。

コミックのヒーローが実在してたらどうなるのかというIF要素。

主役が不死身に近い存在だと分かって自分の使命を探すシーンも中々面白い。




モチーフは「生まれつき人間には差がある」テーマは「役割を果たす」って事なのだけど

この映画は陰と陽の両面でテーマが展開されてゆきます。


一人は不死身のヒーロー、ディビット。

もう一人は生まれつき骨形成不全症という少しの事で骨折してしまう病気に悩まされてるイライジャ。


コミックに浸りすぎて自分とは逆の不死身の人間が居るのではないかと妄想するようになった。


そうでなければ世界が平等に出来てるとは思えなくなるほど深い心の闇。



イライジャが頭がおかしいスレスレに描かれますが序盤の台詞の量が多く、

子供時代からドラマを描かれ、シャマラン監督にも肩入れされてるように見えるんです。


私は監督の考えとか裏読みしてしまう方なのでどうしてもそう見えるんですよ、

きっとシャラマン監督自体、イライジャの心境が分かるんだと思うんです。



それに私自身、どちらかと言えばイライジャに共感できる方です。


それであの自分の見つけ出したヒーローに捕まって精神病院で暮らすラストです、

なんだかやりきれない気持ちで一杯。救いがない。



誰もが身体障害者のやりきれない心情を知りたい訳じゃないし、そこにこのテーマは重すぎる。

ディビットのシーンや台詞や心理描写がもっと多ければこうならなかっただろうに、

見る人を選ぶ映画になってしまった。




それでもシャラマン監督が一貫してやってきている少数派を世間に認知してもらおうという思いは崇高なものだと思う。