西洋人に適した別荘湘南の逗子でのこの違いについて説明している記述が、大正0年発行の『逗子と葉山』にあるのでここに紹介しておく。西洋人は、オゾンを吸い、日光によく当たり、海水につかるという健康増進を主目的としており、それには海辺型の別荘の構え方が最も適していたのである。それに対して、日本人は、建物内部で景色を眺めながら、それも海そのものの景だけでなく、富士山などを眺めながら、ゆったり静養したり接客したりすることを目的としていた。