■ハウステンボスの黒字化
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
本日の西日本新聞に「HTB、初の黒字化へ」という見出しがトップ記事で扱われていました。
決算期の変更による半年決算ということや、会計上のカラクリはあるものの、リニュアルオープンによる業績アップが起因していると思います。
まだまだ予断を許さないところだと思いますが、再生に向けていいニュースだと思います。
これについては、色々な見方があると思いますが、個人的には経営者の資質だと思っています。
沢田社長の気合いがこの結果につながっているように思います。
「3年後に黒字化しなければ撤退」という条件で再生に踏み込んだのですから、相応の覚悟があったと思います。
また、「東洋一の観光都市」というビジョンも後押ししているように見えます。
新聞記事によれば、沢田社長は今の状態を「合格点以下の57点」と評価しているとのこと。
正しい評価だと思います。
何が真の課題かを把握しており、それに対する打ち手もある程度視野に入っているようです。
加えて、今は開業特需であり、開業効果が薄れる前に、どういう打ち手が必要かという課題についても理解しており、今後の経営手腕に期待が高まります。
気になるところは、これまで進めてきた環境重視の路線をどういう方向に持っていくのかという点です。
「にぎわいの回復」を重視するとのコメントがあるようですが、環境重視の路線との関係をどう整理するのかについては今後の打ち手に注目したいと思います。
金はかかるが、金にならない環境重視路線を捨てて、儲かる「にぎわい」の創出という利益重視だけでどこまでいけるかは未知数です。
個人的には、環境重視を利益に変える仕組みを創造できた時に、本当の意味でハウステンボスの再生と認めたいと思います。
それだけのことを期待してみたい経営者だと思います。
今後が楽しみです。