■中国人個人ビザ緩和
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
日本政府が1日、中国人の訪日旅行増を目的とした個人観光査証(ビザ)の発給要件を緩和しました。
これにより、中国からの観光客増が見込まれます。
報道によると、初日の申請件数は50%増とのことですが、関係者の予想を下回る数字だったとのことです。
まぁ、初日ですし、これからといったところでしょうか・・・?
観光庁の目標は、2009年に101万人だった中国からの観光客を2013年に390万人、2016年に600万人にまで増やす計画です。
インバウンド政策が上手くいくかどうかは、中国対策にかかっているといっても過言ではありません。
今後、国を挙げてこれまで以上に中国への観光プロモーションが展開されそうです。
不振が続く観光業界にとっては、期待が高まるところです。
観光を通じて、日中両国の交流が深まることは、今後の両国の政治・経済にとって有益なことだと思います。
さて、ここまでは、良い事尽くめですが・・・本当に上手く行くのでしょうか・・・?
気になるのは、こうした規制の緩和に対して、日本側の受け入れ態勢が間に合っていないことです。
福岡市でも積極的に中国からの観光客対策を行ってきましたが、正直いって、お客様の満足を得るまでに至っていません。
全ての体制が整ってからということでは好機を逸してしまう可能性もあり、この長引く不況を何とかしたいという事情を考えると、関係者の焦りも理解できなくはありません。
ただし、期待に応えられなかった場合のツケ(代償)は大きいと思います。
要するに、今来てくれている観光客が本国に戻り、「日本は面白くなかった・・・」と呟いた瞬間に・・・。
今は、個人がメディア化している時代です。
一人の呟きが世界中に影響する時代にあって、今のような不十分な環境での受け入れは逆効果になりかねません。
政府および関係機関には、規制の緩和や誘客キャンペーンと同じかそれ以上のスピードをもって、受け入れ態勢の強化に努めて欲しいと思います。
更に注意すべきことは、インバウンドの受け入れは国内観光客の需要減という悩ましい課題との闘いになります。
市場が成熟してくれば、この課題は解消すると思いますが・・・当面は、悩ましい現実に晒されます。
バリュー・クリエーター佐藤は、現在、この難問を解決に導くために「ある仮説」を立てて検証段階に入っています。
現段階では、まだ公開する状況にありませんが、ある程度の確信を得ています。
今後が楽しみです。