■広告事業の在り方
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
最近、メディアや広告代理店の方々と話をしていると、「この大不況の煽りを受けて、広告収入が激減しており、事業運営が大変だ」という声を耳にします。
広告出稿する企業側がこれだけ厳しい経営環境に置かれれば、当然と言えば当然の状況だと思います。
しかも、聞いていると、広告出稿の激減ぶりは、かつて聞いたことのないような数字です。
バリュー・クリエーター佐藤が思うのは、「果たして広告ビジネスが行き詰っているのは景気のせいなのか?」ということです。
先日、某TV局の方と話をする機会があり、その方の言い分を聞いていると、何となく景気のせいではなく、事業モデル自体が一世代前のままで、現在の顧客ニーズに全く応えられていないのでは・・・? と思いました。
更に言えば、広告料金という根拠の曖昧な価格がより問題を複雑にしているように思えます。
提供してくれる価値に対して価格が設定されていればいいのですが、そうなっていないケースがほとんどです。
例えば、メディアを運営していく上でかかるコストから算出された広告費などは、顧客から見れば全く理解できない価格です。
景気が悪くなったからと言って、大幅なダンピングを行うケースに関しても「いかがなものか?」と思います。
最近は、なりふりかまわずに数字を取りに行くという雰囲気を出しているメディアや広告代理店が多く、事業に対する姿勢を疑ってしまいます。
自分たちの事業に対して自信がないことを自ら表明しているようなものです。
先に述べたように、こうした一連の問題は、広告ビジネスにおける事業モデルが現実に合致していないからに他なりません。
そのことに気がつかずに、気がついていても最適な行動に移せない中でもがき苦しんでいるというのが実情です。
商品の価値を見直す時期に来ているのだと思います。
ここにきて、雑誌などの休刊・廃刊の話をよく耳にしますが、ほとんどが広告収入が激減したことが原因です。
広告収入を見込んで成立する雑誌はほんの一部です。
そもそも、販売収入(本が売れることによって得る収入)で儲かる仕組みを構築できないために、広告に頼るという雑誌本来の在るべき姿からの逃避がこうした状況を作り出しているように思えます。
自らの価値が何で、どうすればその価値を高めることができるのかを追求してこそ、ビジネスモデルが完成するのであって、小手先の方法で逃げようとするからこういう結末になるのだと思います。
最近のTV番組が面白くないのは、恐らく広告収入が激減する中で、本来TVというメディアの持つ能力を忘れ、小手先の方法で番組制作を行っているのが原因だと思います。
また、広告代理店の営業が追い討ちをかけているのも事実です。
彼らの営業スタイルは未だに旧来からのものを継承しており、時代の変化に取り残されている感があります。
顧客として営業を受けても、面白みに欠け、最初の10分で退席したくなるような広告代理店の営業マンがほとんどです。
顧客をワクワク・ドキドキさせられない営業は最低です。
今回の大不況で広告業界を取り巻く環境は大きく変わる可能性が高く、関連してるプレイヤーも色々な意味で淘汰されると思います。
こういう時にこそ、業界にイノベーションが起こる可能性が高く、顧客の声に耳を傾け、商品を改良し、価値を高められるプレイヤーのみが生き残るでしょう。
中々面白い時代になってきました!
どんなイノベーションが起こるのか、誰がそれを起こすのか、楽しみです。