■新幹線西九州ルートについて
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
本日の新聞で、九州新幹線西九州ルートの工事実施計画が認可され、来月28日に起工式が行われることが掲載されていました。
この件については、関係者の中でも意見が分かれており、悲喜交々のようです。
以前もブログに書きましたが、恐らく福岡の一人勝ちになると思います。
完成直後はどの地域も交流人口が増えることを期待して、誘客事業に相当な投資を行うと思います。
その結果、瞬間的には交流人口が増え、地元にも活気が生まれると思います。
問題は「継続性」です。
最初に投資した金額を投資し続けたとしても、最初の効果以上には誘客は見込めません。
そうなると、毎年、同額の誘客予算を獲得していくことが難しくなります。
また、誘客効果を初年度以上に上げようとすれば、予算はどんどん膨らみます。
各地域は、こうしたジレンマを抱えながら地域活性策を検討しなければならないという現実に直面します。
日本政策銀行の藻谷さんも、「新幹線が来れば、地域が活性化する、という考えは事実に基づいていない」と言っています。
観光面では、長崎などは完全に日帰り観光が加速し、今以上に宿泊は厳しくなる可能性があります。
更に、観光面だけでなく、出張なども日帰りが増える可能性は高まります。
以前、このブログでも書きましたが、京都でさえ十分日帰りで楽しめるエリアです。
交通が便利になると、利用者には様々なオプションが増えますが、サービスを提供する側は確実に選択を迫られます。
九州新幹線の鹿児島ルートの全線開通の状況を見てから、長崎ルートの意思決定をしても遅くなかったのでは・・・? と思います。
鹿児島ルートの全線開通で鹿児島、熊本などが予想に反して、活性化したとすると、長崎ルートも関係者一同が諸手を上げて大歓迎となったのでは・・・? と思います。
新幹線開通で痛い目を見た、長野、山口、北九州、他の事例と同様にならぬように頑張って欲しいものです。
一方、大分は新幹線という意味では大きく遅れをとれるように見えますが、逆にチャンスだと思います。
温泉や食(グルメ)といった強いコンテンツがあり、交通が不便な分、宿泊せざるを得ない状況(魅力ある宿泊施設など)が作り出せれば観光地間競争を勝ち抜けるかもしれません。
宮崎は当面厳しい状況が続くと思われます。
仮に交通が便利になっても、わざわざ行く理由に乏しいからです。
今の知事ブームもこれ以上の効果を出すのは難しいので・・・。
福岡は余裕です。交通が便利になればなるでけ、他県からの流入が加速します。
当面、ミニ東京化すれば、確実に他県からの流入は見込めます。
また、対アジアというマーケットも十分見込めます。
交通が便利になると地域が活性化するという幻想に早く気づき、避けられないとすれば、早急に対策を講じることをお薦めします。