■企業誘致効果の限界
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
本日の新聞に九州経済白書についての記事が掲載されており、その中で企業誘致効果の限界というのが気になりました。
大分県中津市にダイハツが企業誘致され、企業誘致で地域が潤っていると思いきや・・・?
企業誘致による中心市街地や周辺の大型ショッピングセンターへの影響は「ほとんどない」とのことです。
確かに、人口増による雇用や税収面での波及効果は大きいようですが、それが市内の消費市場にも広がるという思惑は外れたようです。
その理由は、従業員に生活感が感じられない、要するに消費はコンビニや一部の飲食店に限定されており、昔からある市内のお店は活用されていないようです。
更に、求人倍率は高まったが、平均給与の水準は相変わらず低いままということも影響しているようです。
総括的には、企業誘致が個人所得や消費に直結したかつての「筋書き」が崩れたと締めくくっています。
この問題を見ていて、政治や行政主導の地域活性の限界を感じます。
要するに、マーケットに対してのアクションが超レトロな手法で、後手後手に回っているということです。
その最大の理由が「意思決定の遅さ」にあると思います。
企業であれば、その時々にタイムリーな施策を必要に応じてフレキシブルに実施します。
ところが、政治や行政主導になると、意思決定のメカニズムが複雑で、しかも様々な思惑が絡み合うため・・・。
更に、失敗を失敗と認めない悪しき慣習が次のアクション(本来実施すべきアクション)を鈍らせます。
地域活性の視点で考えると、仮に企業誘致により雇用と同時に平均賃金のアップが実現しても、一方で消費したくなるような場所が地元に存在していない場合、結局地元経済にお金は落ちないことになります。
例えば、大分県内で稼いだお金を福岡県内で消費するという状況です。
地元商店街には既に消費者が喜んでお金を使いたい場所など存在しておらず、交通が便利になればなるほど魅力的な街にお金が落ちるのです。
そう考えると、新幹線や高速道路の整備は地方にとっては諸刃の剣です。
特に、今の状況下では、負の効果の方が圧倒的に強いと思います。
いずれにしても、戦略立案時のシナリオの甘さと責任の所在の甘さが、こうした間抜けな結果を生んでいるです。
あなたの地域の企業誘致は本当に地元メリットはありますか?
あなたの地域は企業誘致のメリットを享受できる体制になっていますか?
一度、過去の成功体験というフィルターを取り除き、正しい視線で見てみてください。