■パルコの件 | バリュー・クリエーター奮闘記

■パルコの件

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バリュー・クリエーター佐藤です。


昨日、西日本新聞社でミーティングをしていたところ、「岩田屋旧本館にパルコの進出が決まった」というニュースが飛び込んできました。


岩田屋旧本館は福岡市天神地区の活性化にとって課題中の課題であっただけに、「良かった」という反面、「これでいいのか?」という気持ちもあります。


「良かった」という点では、とにかく商業施設が入ることにより、業界としては大変でしょうが、消費者にとっては選択肢が増え、地域にとっては回遊性が高まることです。


人が入っていないビルが街の中心部にあるだけで、イメージが暗くなります。ビルは人が入ってこそ、輝きを放つわけで、そう考えると、オフィスよりも商業施設の方が華が有ります。


「これでいいのか?」という点では、既に飽和状態にある商業施設が更に増えることによる負け組みの撤退が続出する可能性です。


瞬間的には、全体が頑張るので、街は活性化しますが、競争についていけないところは淘汰されます。そうなると、必然的に空き店舗や空き商業ビルの可能性が高まります。


一方で天神地区の再開発という点では関係者の期待を裏切る形にになったとも言えます。


福岡市をはじめ、多くの企業が岩田屋旧本館の再開発を手始めに同地区の再開発に弾みをつけたいと思っていただけに落胆の色は隠せないでしょう。


最近の天神地区はロフトの進出、今回のパルコの進出など、更にミニ東京化しつつあり、微妙です。


一時期まで福岡市の人気スポットであった大名地区では、最近空き店舗が目立ってきており、一気に地域としての輝きを失いつつあります。


原因の一つに、投資会社とディベロッパーのビジネス手法に地元がついていけず、開発は進む一方、まちづくりは衰退するという現状があります。


この辺りの問題は、福岡市の市政の怠慢による結果だとも言えるし、競争社会の中の厳しい現実とも言えるし、なるようにしかならないのかもしれません。


まちは栄華と衰退を繰り返しながら生きていくという宿命を背負っており、それを力技で変えることは不可能だという証明かもしれません。


都心部はこのサイクルでやっていけますが、地方(特に田舎)は一旦衰退すると栄華は戻ってきません。


そこが地域活性の難しいところと言えます。


都心部も衰退の期間をどれだけ短くできるかが都市の能力と言えるかもしれません。


今回のパルコの問題は、様々な問題を考えされられます。


個人的には、パルコよりも伊勢丹新宿店のような大人のメンズが楽しめる商業施設に入って欲しかったというのが本音です。


博多地区の再開発が天神地区に与える影響はどの程度か分かりませんが、それも含めて暫く見守っていくしかないと思います。


数年後に都市開発の失敗事例として使われることのないことを祈っています。