■体験型観光(ツーリズム)について
みなさん、毎日をエンジョイしてますか?
バリュー・クリエーター佐藤です。
最近、体験型観光(ツーリズム)の将来について質問を受けることが多い。
「体験型観光(ツーリズム)に将来はない」というのが僕の答えです。
少し厳しい言い方ですが、実際に様々な取り組みが行われていますが、ビジネスとして成立し、将来的にも有望というようなものに出会ったことがありません。
現在、一部で成功と言われている地域もそれ以上の成長はそれほど見込めないと思います。
それは、体験型観光(ツーリズム)というものの立ち位置が中途半端だからです。
例えば、農業をやりたい人であれば、最初から就農を目的に行動するはずです。体験型観光(ツーリズム)としての農業体験という中途半端な関わり方でどうにか成る程、農業は簡単ではないと思います。
興味を持ってもらうことが大切という人もいますが、その程度(体験型観光)で抱いた興味なんて、それ相応のものだと思います。
また、体験型観光(ツーリズム)が成功しない理由のひとつに推進体制の問題があります。
具体的に言うと、地域の人々が望んで事業展開しているというよりも、行政や観光関係者や地域活性を生業とする人たちが地域の人々を口説いて何とか推進しているという現実です。
体験型観光(ツーリズム)を実施している地域に行くと、地域全体が受け入れるという雰囲気になっていないところが多いことに気づきます。
過渡期にあるという言い方もできますが、グリーンツーリズムなどはブームと言われ始めて以来、かなりの年月が経過しています。
地域活性や観光施策に行き詰まり、何とか活路を見出すべく、「体験型」という誤魔化しやすい手法に頼る地域が増えているように思えます。
また、メディアも体験型観光(ツーリズム)というネタを地域活性の切り札的に扱うため、行政や観光関係者や地域活性を生業とする人たちも錯覚してしまうのかもしれません。
消費者の「行ってみたい観光地」と「実際に行った観光地」が大きく異なるということと同じで、「○○を体験してみたいという気持ち」と「実際に○○を体験しに行くという意思決定」は連動しないと思います。
暫くはこの騒ぎは続くと思いますが、できるだけ静観し、できるだけ関わらないようにしていきたいと思います。