【9月9日土】


夜、こまめに起きていたので、寝た気がしない。

点滴は昨晩はずしたから、トイレには行きやすくなった。


お茶の時間。お腹空いたけれど、ごはんは昼から。

あと数時間の我慢。


お昼前だったか、向かい側の人が戻ってきた。

なんだかスゴくつらそう。手術、どうやらお腹だったみたい。でも、胃が痛い、と言っていた。ロキソニンがあわない様子。私はロキソニンが合うのか、胃が丈夫なのか、全然感じない。というか、そもそも痛みがない。なんだろう、不思議な感じ。


でも、左側の腕の痺れはドンドン酷くなって、なんだか腫れている気がした。

看護師さんが来たときにみてもらう。

浮腫はないけれど、この痺れはリンパ節取った人がよくなるやつで、これが出ると長いと3ヶ月くらいかかっちゃうんです…とのこと。機能的な問題ではないとのことで、浮腫とは別問題らしい。よかった。浮腫にならなきゃ、なんでもいいです。


今日は土曜日だけれど先生いるかも、とのことで、連絡取ってもらう。タリージェという薬が処方された。神経痛、帯状疱疹の薬らしい。飲んで大丈夫なんだろうけど。ちょっと怖い気もするけど。


飲んだら、確かに若干おさまった気がした。


待望のお昼。お粥とちょっとおかず。一瞬でなくなった。美味しかった。ここ、米そのものが結構美味しい。量を増やして欲しいなと思いつつ、いやいや、我慢してついでに入院ダイエットだ!と思いつつ。


午後。

向かい側の人は、もっとツラそうな状態になっていた。ごはんなんて、一口も食べられない、そんな感じだった。弱々しい声で、ずっと痛いと言っている。たぶん、私よりは若い人。かわいそうで、なんか声をかけたくなってしまう。お話しすることで気が紛れないかなとか。コロナ対応で接触できないからダメだけど。

看護師さんもマメに来られていた。寄り添って、話を聞いらっしゃるだけだけど、聞いてもらえるだけで落ち着く様子。主治医の先生も、来られていた。


私は、しびれ以外は問題なく、頭もハッキリしていて、たまに来る看護師さんに痛くないですか、と聞かれて、はい、今回痛かったのは麻酔の足の点滴と昨日の肩こりとこの唇の水ぶくれぐらいで、というだけ。

私が麻酔科医の先生、失敗したとか、足からの点滴ニガテとか口にしたんですよー、と冗談半分に言ったら、えっ?口に出す?ですね、それは酷いわー、言うなよー、と笑ってくれた。チラッと点滴のあとはみてくれた。何かへんなことはおきてないです、大丈夫そうです、と言ってくれた。


あと、リストバンドの「りょうがわ」、これは先生が書いたの?と聞かれ、そうです、なんか可愛いですよねと言ったら、ですよねー、先生ホントにオチャメだわと笑っていた。


そして、看護師さんは、主治医の先生、不思議な人なんですよ。神出鬼没で、突然現れて。最近はそうでもなくなったけど、昔はここに住んでる説があったくらいで。そして、ここの病院の人で、先生のことを悪く言う人はホントに一人もいなくて。たまに手品みせてくれたりもするんですよ。とっても器用なんです。手術の時に、切り方を症例によってどう変えているか教えてくれたりとか、そういうのに接していると、この人スゴいなぁ、と心から思える人なんですよ、とも言っていた。


調べたわけでもなかったけれど、いい先生に当たったんだな、と思った。


この日は溜めていた本を読んだり、YouTubeで音楽聴いたり。テレビ、すっかりみる習慣がなくなったなぁと思い、お昼とかニュースの時間とかだけ、みるようにしていた。


夜。

ごはんは通常食に。量が少ない。これは…お腹空いて寝られなかったらどうしよう。


向かい側の人は相当酷い様子。あまりに酷いので、麻薬みたいなのを投与されたっぽい。

消灯過ぎてしばらくしたら、怖い!助けて!と声がした。看護師さんが大急ぎでやってきた。耳元におじさんがいてずっと話しかけてると。幻聴?怖そう!聞いてたらなんか怖くなってきた。

当直の先生とか、看護師さんのちょっと偉い人とかもやってきた様子。

色々、不安を取り除くことをしていたよう。私はあれだったら電気つけてくれてもいいですよ、起きてるので、と言おうかと思ったが、なんとなく言い出せなかった。


しばらくしたら、睡眠薬かなにかで、落ち着いてきたようで、寝られたようだった。

私は相変わらず腕の痺れで寝られなかった。