今年は仕込みの年ということで、4月~6月にかけて3社の投資を
実行した。

種類株は以前から日本でも使うことは可能だったけど、資金需要が
高い技術系ベンチャーやバイオベンチャー以外はなかなか浸透して
いなかったと思う。

ところが、最近では種類株もベンチャー企業や中小企業側でも受け
入れるようになってきた。

恐らく、ベンチャー企業にとっては、この数年VC自体がとても厳し
いので資金調達に苦労していたことも反映してか、発行会社つまり
ベンチャー企業側も受け入れているのだと思う。

ちなみに、投資した2社は優先株、1社は新株予約権付社債(CB)
だった。

当方は運用しているファンドの性質上やこれまでの失敗経験から
極力、種類株かCBで投資するようにしているし、最初に投資候補先
に会った時からその条件で交渉している。

米国や海外では優先株やCBでの投資は当たり前で、日本の普通株で
のVC投資がグローバルスタンダードと乖離していたのだ。

それは、日本は間接金融社会つまり銀行が創業時から融資(昔の
国民金融公庫で今の日本政策金融公庫)し、事業がある程度軌道
に乗ると(事業開始3年程度)今度は信金、地銀、都銀(メガバンク)
が次々と融資するので、VCの出番はなかったのだ。

日本のベンチャー企業は創業しても資金調達が銀行から可能なので
上場する必要性も感じないし、株主からのプレッシャーもない世界
だったのだ。

優先株が普通に使えるとVCもリスクヘッジが普通株よりもし易くな
るので、どんどん広がって欲しいところ。ただ、投資のリスクは普通
株と何ら変わらないのは言うまでもないが。。。