今年のアカデミー賞にノミネートされた「ソーシャルネットワーク」

FacebookのマークCEOの自伝だけど、米国流のマーケティング戦略は
凄いと感じる。

米国では昨年公開された映画だけど、その後、Facebookの利用者が5億人
を越えたというニュースの後に、年明けの日本での公開前後から日本の
メディアでも大きく取り上げられている。

最近、日本の一般人にもかなり知名度も上がったであろう。自分の
Facebookのアカウントにも昨年秋以降に「友達になりましょう」という
アクセスが多くなったし、つい先日、とある中小企業の社長さん達の集
まりに参加した時に、製造業の年配経営者がFacebookの話題をしていて
正直驚いた。

当方が数年前にシリコンバレーに住んでいた時には、現地や米国では
既に有名ベンチャー企業だったが、日本ではMixiやグリーの方が圧倒的
に有名だった。
2009年に日本でFacebookのアプリで有名なRockyouの話をしても知らない
業界人も多かった。

Facebookの知名度が向上したのは、2009年5月にシリーズDラウンドで
200MドルをVCから調達してからではないか。

それ以前の調達額はエンジェルラウンドからシリーズCまでは下記。

2004年9月  500K(エンジェルラウンド)
2005年5月  12.7M(シリーズA)
2006年4月  27.5M(シリーズB))
2007年10月  375M (シリーズC、~2008年3月まで)
2008年5月  100M(Dept)

確かにシリーズCまでの累計調達額が500M強と莫大だが、シリーズDで
200Mを調達し、今回の映画などマスマーケティングに費用も投じたのと
思う。

ユーザー数の増加と年初の1.5Bの大型資金調達、アカデミー賞の獲得?
そして来年のIPO予定!!

米国流のマーケティング戦略は凄いと思うし、日本のベンチャーが同じ
ことをするのは難しい。

ちなみに、当方、まだ映画は見ていないが、内容は概ね聞いた。
賛否両論なのは当然だが、アカデミー賞まで本当に取るのか、、、
いや取らせるのだろう。

以前、AppleのスティーブジョブスとMSのビルゲイツのストーリーを題材
にした「『バトル・オブ・シリコンバレー』(Pirates of Silicon Valley、
1999年)は世間でも話題にもならなかった。。。

来年のFacebookのIPO時の時価総額が楽しみである。