どういう経過でわたしのところに
そんなお話がきたのかは
覚えていないのですが
まだ若手(?)サラリーマンであった
平成初期の頃
会社帰りという
きちんとしたセッティングもない
シチュエーションで
1度だけ「お見合い」をしたことがありました。
やってきたお方、お相手は
税理士さんになりたての女性で、
年齢はわたしより1つ下
小柄な、とてもきれいな方で、
一目見てすっかり気に入ってしまいました。
どうしてこんな自分に
こんなにいい人がまわって来るんだろうと
(まだ成約したわけでもないのに)
思ってしまいました。
しかし
その方には「事情」がありました。
お父さんが、現役の税理士さんだけど、
かなり病気がちで、
もしお父さんに万が一のことがあると、
事務所の「あとつぎ」がいなくなってしまう。
でも事業を継ぐはずの弟さんはまだまだ小さい
・・とのことで
ふつうのOLさんだったのに
がんばって、がんばって
1年に1科目ずつ資格(科目)を取得して
きっちり5年間で「税理士資格」を取得して
弟さんが大きくなるまでの「つなぎ」ができるように
(いざというときに事務所が途絶えないように)
税理士さんになった方でした。
わたしがお会いしたときは
公認会計事務所で
勤務税理士さんをされていました。
また
東京にマンションを借りて
その弟さんと
美容学校に通う妹さんも
自分で養っていました。
その意志の力強さ
目的意識のすばらしさに
人間的にも尊敬してしまいました。
しかし、
お食事などで数回お会いしたのち
わたしは
自分から会わないようにしてしまいました。
当時
わたしの家庭(実家)においては、
ちょうど
父が長年の病気(そううつ病)であった
ことに加え
実弟まで発病
(こちらは統合失調症)してしまい
あげくに
本人(=わたし)は
全国転勤の金融機関に勤務している身分
そんな事情を抱え
お相手にきちんとしたことも言えず
お付き合いを進め、
関係が深まったりすれば
この人は
必ず自分を犠牲にして
また何か無理を重ねる
「わたしが何とかする」と言う
自分が「気に行った」というだけで
相手の善意に乗じるようなことはできない
・・・とても巻き込めない
そう思ったからなのでした。
周囲は、
「夫婦になればなったで
一緒に困難を乗り越えられたかも
しれないじゃない」
などと無責任に言いましたが、
当時のわたしには
想像の域を超えていました。
結果
紹介してくださった方にも
きちんとした説明ができず
ひたすら非難だけされました。
このことがあったから
常に心のどこかに引け目があって
結局誰とも結婚しなかった
・・・なんて
やわなことは(もちろん)言いません。
それなりに
その後の人生にも
わたしなりの紆余曲折はありましたし。
しかし、今日
ネットで検索中に
たまたまホームページに行きあたり
その方が
その後
地元に帰り
無事に当初の目的を果たして
事業に成功し
加えて
幸せなご家庭も築かれていることを知り
こんな十数年以上前の話を
(いやもっと前か)
思い出してしまいました。
やはり
当時のわたしが感じたとおりの
すばらしい方
さらにすばらしい方に
なっていたのでした。
「こちらは全然成長していませんね」

