FC(フランチャイズ)のメリット・デメリット



以前、金融機関にいたときに、東京ドームとかで開催する「FC(フランチャイズ)フェア」に、「開業資金の相談員」としてよく出ていました。


100社以上のFCチェーンが出展していて、それはそれは、なかなか壮観な風景でした。


各ブースで、そのFCの説明を受けてきた方々が、そのあとに「開業資金の相談」に来るのですが(それも行例ができるくらいに)、みなさんすっかり「その気にさせられて」やってきます。


まだ開業してもいないのに、もう「儲かって儲かってしょうがない」みたいなオーラになっています(目の中に¥やハートが映っている人多数)。


さて、こうした、 フランチャイズのメリットは、なんといっても、「ノウハウの提供」「お店のブランド力」です。


何もないところから、自力でスタートすることを思えば、このメリットはかなり大きいものです。


中には、一店舗目をフランチャイズにして「ノウハウ」を学び 、2店舗目以降を「自分ブランド」にする方もいらっしゃいます(もちろん契約上そんなことを許さないFC本部もあります)。


でも、FCでなく普通に、開業したい業種で、お金をもらって働きながら、業界のノウハウを蓄積した方がいいという意見もたくさんあります。


というのは、開業計画上の「自己資金のなさ、少なさ」がネックになって、FC本部の思惑通りされてしまうケースが多いからです。


実際「自己資金」で困ってる人はたくさんいます。


そして、チェーンのうたい文句は「当初の自己資金がなくても(うちなら)開業できます」


「オーナーの取り分65%です、本部には35%納めてください、この分配率は売上に左右されず固定です。本部の取り分の中には、業の際のかかった費用等がすべて含まれています。」



「自己資金(?)は、FC本部から融資をいたします?」


・・・でも、失敗して閉店してしまうと、その借金は、当然「自分名義」で全部背負うことになります。


ほんとは、資金については「無借金」でやっていくのが理想的なのですがね(それができないのでみんな苦労しているわけですが)。


仮に、失敗したとしても、自分のお金が無くなるだけで済みます。

大借金があるまま潰れてしまうと、場合によっては「自己破産」をしなくてはいけなくなってしまいます。


もし、融資を受けるにしても、自分のシナリオ・開業計画をもう一度見直して、手持ち(余裕)資金をみた上で資金計画をよく考えないといけません。


反対に、各業界の、トップとか上位のFCチェーンは、開業者の条件(自己資金とか土地をもっているとか)を高めにしばっていたりします。


そんなときに「本当は条件面では該当しませんが、今回は特別に認めましょう」などと言われると、それだけで舞い上がってしまいます。


これらを解決するためにも、FC本部の人には内緒に、 実際にFCに加盟して経営しているお店のオーナーに、疑問点などを質問できるとベストです(~実際にはなかなかむずかしいです、最近の本部は加盟店同士の情報交換でさえ阻止しようとするところもありますし~)。



ビジネスでやっていることですから、FC本部は加盟金やロイヤリティーをいただいて、基本的には一切の経営リスクを負わないシステムになっています。


開業当初の従業員は、本部から派遣します」なんて、「人材派遣業か!」とつっこんでしまいます。その人件費が、また尋常じゃなく高かったりします(1人40~50万とか)。

もし店がつぶれると、本部は「その人員」を他の新規出店にまわすだけです。


「加盟店を増やすこと」がビジネスモデルになっているところは、だいたいは、デメリットの方が大きいと思った方がいいでしょう。

そして、「大々的に広告を出しているところ」は、やめた方がいいでしょう。

詐欺まがいの手口や、多くの訴訟抱えているところもあります(けっこうつぶれている本部もあります)。


これらは、ネットで調べてもすぐ出てきます。


結局、本当に儲かるのは「本部」というのが、FC業界のしくみになっていますから
WIN-WINの関係にはなかなかなりにくいのです。


もしFCに入って開業するとしたら、「ある程度の自己資金がある上」で、あせらずに(足元を見られずに条件のよいところを模索していくことをお勧めします。


FCでなかったら「とても自力では開業できなかったという」方もたくさんいらっしゃいますから。


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西山経営労務事務所