セルビア戦会見レポ
■セルビア
・ツィタコビッチ主将
勝利の瞬間はベンチにいたので、すまないような気もするが、今回、日本チームのホームゲームで勝つことができてよかった。
1・2セット目は思い通りの展開だったが、2・3セット間のインターバルで調子が狂った。控え室が少し寒かったのが気になった。
4セット目はちょっと信じられない展開。若いプレーヤーが若い心をコートに吹き込んだ結果の勝利だと思う。
昨年の世界選手権では日本に負けているが、今日の試合はそれと同じ試合運びで、前回も休憩を挟んで調子が狂い、逆転された。そのため、今回は休憩前後のことを注意して考えた。日本のアタックは強く、ディフェンスもよいので、休憩で気を緩めないように心がけた。
・テルジッチ監督
まずは日本チームの健闘を称えたい。
我々は試合前からサーブをきちんと入れることと、辛抱して粘るという作戦を立てており、その結果、去年よりよい結果が出せたと思う。ブロックとカウンターアタック、そして最後の粘りで日本に勝つことができた。
ブロックはビデオなどで研究もしており、日本より上回っているという自信があった。
第1セットはミスなどもあったが、特に戦略は変えずに戦った。
第4セットで逆転できたのは2つ要因があり、ひとつはネーショビッチの17・18点目のプレーがよかった。また、ブロックも日本のレシーブを乱し、うまくいった。
去年のチームから3選手が交代しているが、ディフェンスの強い選手もいる。
世界選手権の時は、初の1万人観衆だったが、今回は2度目で、雰囲気に慣れたのもよかった。
■日本
・竹下主将
1・2セット目は、相手のサーブに崩されて、相手にとってこちらの動きが見やすい展開になってしまった。
2セット目後のインターバルで、サーブをもっと寄せることやブロックのつき方などの指示があり、センター線がうまく使えていたが、4セット目後半はサーブで崩され、センターが機能せず、再びサイドとバックアタックという単調で相手から見やすい攻撃になってしまった。
・栗原選手
1・2セット目は自分たちのバレーができなかった。3・4セット目で本来の形を取り戻しかけたが、そこで一気に行けなかったことが敗因。これが厳しい現実と受け止め、これからの試合に生かしたいと思う。
・柳本監督
セルビアはサーブで崩して、速いバレーをさせない戦法で来ると予想していたが、その通りとなった。
それまでもサーブレシーブの効果率は悪くなかったと思うが、2セット目後の休憩でサーブレシーブの見直しを指示。それも4セット目の途中までは効果があったものの、最後にサーブレシーブを崩されてしまったのが敗因。
大山はパワーがあり、破壊力あるバックスパイクが特長。それが理由で今回の12人に選んでいるので、また今回のような形で使っていきたい。ライト攻撃のレシーブが上がった場合も使える。また、試合の空気を感じとってもらいたいという意味もあり、今日は起用した。
帰ってから選手のコンディションを確認し、明日の調整を考えたい。サーブレシーブなど、軽めの個々の練習は必要ではないかと思う。メンタル面も含めて修正し、前向きに1戦1戦トライしていきたい。(文責/T)



