ワールドグランプリ ブラジル戦会見コメント
VBWスタッフのTです。
今日は完敗でしたね。ブラジルのバレーは攻守ともにカンペキで隙がなかったという印象です。
「日本もブラジルみたいなバレーを展開できたら…」と、柳本ジャパンになる前の時代から言われてきましたが、本当にいつかそんな日が来るといいなと思わずにいられなかった私です。
以下、会見コメントです。
■ブラジル
・カロリナ主将
今大会中でいちばんよい出来の試合だった。我々の作戦が成功し、サーブで相手を崩すことができたので、ブロックも止まり、ディフェンスが機能した。カウンターアタックの間違いもあったが、総体的によい試合だった。
・パウラ選手
非常によい試合だった。とても注意深く、集中力を持って臨めた。誰も崩れることなく、一定の力が保てたと思う。
・ファビアナ選手
ワールドグランプリ中、いちばんよい試合だった。特にサーブがよく決まった。相手の選手を一人ひとりマークできたのがよかったと思う。

・ギマラエス監督
選手たちが話していたとおり、6試合中最もよい試合だったと思う。
サーブ、カウンターアタック、ブロックと基本のテクニックがすべてできていた。
途中、第2セットで8つくらいのミスが出たのは納得いかなかったが、それ以外は満足している。選手たちがこのような試合をしてくれて、うれしい。
日本の選手の中では、今回は栗原と高橋に注目していた。この2人がチームのペースメーカー的存在だと思うが、今日の勝利の鍵はこの2人をマークできたこと。逆に日本は普段どおりにプレーしている状態ではなかったことが敗因ではないかと思う。
■日本
・竹下主将
こちらが崩す前に崩され、相手の一方的展開に終わってしまった試合だった。
・木村選手
自分たちのリズムをつかむところまでいかず、相手の一方的な流れで最後まで終わってしまった。
(ストレートスパイクに関する質問に)今はあまりうまく打てていない。相手ブロックやディフェンスをよく見ているつもりだが、力が入りすぎているというのもあるかもしれない。
・栗原選手
相手にやりたいことをやられて、そのまま終わってしまったという印象。
・柳本監督
ゲーム前の練習で対策を立てたが、いざゲームが始まってみると、サーブレシーブを崩された。
さすがトップクラスのチーム。簡単に勝てるとは思っていなかったが、力の差を見せ付けられた。
この地点でこういう結果になることを受け入れ、謙虚に課題に取り組まねばと、この試合を通じて思った。
(メンバーチェンジをしなかったことについて)木村のサーブレシーブが崩されたりしていたが、今はこのメンバーでチームを固めたかったので、押し通した。
(今後の課題について)段階的にチームを組み立てているが、まずはセンター線の強化。栗原については、3年ぶりでどれだけパフォーマンスができるかを見ている。チームの信頼を得るには、このポジションしかないと思い、レフトで使っている。勝つことも大事だが、この大会では今しかできないことをやっていきたい。そういう意味で辛抱しなければならないこともあると思う。
(今日の木村選手に対する評価)木村の持ち味はマルチなところだが、ひとつのプレーができるとほかのプレーも相乗効果でよくなるという特長がある。レフトはスパイクの打数が多いポジションなので、それが決まるとサーブレシーブもよくなることが多いが、今日はすべて受け身に回っていた。


