ケニア戦 | バレーボールワールド     中西美雁の日々是排球

ケニア戦

ケニア戦は2セット目がちょっとひやりとしましたが、3セット目は杉山をスターティングメンバーに据えて速いバレーを展開。危なげなく勝ちました。
戦評と会見コメントはTさんが後ほどUpしてくれる予定です→Upしました

開幕前のしばらく、調子が悪いわけでもなさそうなのになんだか表情が暗いなと思っていたら紅白戦はBチーム、会見でもセンター陣の中で1人だけネガティブな評価で、開幕後もスタメン落ちだった杉山ですが、今日はブロックも攻撃も大活躍でした。

チャイニーズタイペイ戦では入ってもブロードがばっちりシャットアウトされるなど、意気込みが上手くプレーにつながっていない面もありましたが、今日はブロック、速攻、ブロード全てがよかったですね。

特に、ラリー中にシンが上げたトスを決めたときは私も見ていて「おおっ」と声を上げそうになりました。ああいう、どんなときでもどこからでもトスが上がってどこからでもオープンだけでなく、速攻も決められるチームになれれば、もっと上位に食い込んでいけるんじゃないかな。


興味深かったのは、コートインタビューで竹下が「頑張っていた杉山がやってくれてよかった」みたいなコメントを残したり、ミックスゾーンでも杉山が「宝来が代わって入るときに、ケニアのスパイクに対するブロックジャンプのタイミングが、他の国と比べると少しゆっくり目にした方がいいよ、とアドバイスしてくれた」ということをまず言っていて、アドバイスする宝来もえらいし、それを報道陣にきちんとコメントする杉山にも好感が持てました。


テレビ局や一部の報道陣なんかは「泣かせ」に入っていたように見えましたが、杉山はいつものクールさを失わず、むしろ、今日くらいの相手の出来であれば今日くらいの動きは出来て当たり前で、明日以降、今日と同じようなプレーをいかにしていけるかが問題なのだと、非常に淡々と繰り返していました。


ワールドグランプリ決勝から今日に至るまでの「スタメン落ち」についても今日の出場についても「コンディションは悪くなかったので、監督の戦術、考え方によるそういう状態(=スタメン落ち)というように考えるようにしていましたから(微笑)」「自分が出られるから、とかではなくて、とにかく試合だから、勝つことに集中しました」と、あくまでクールに、淡々と語る杉山。

「外から見ていた分、ブロックにどういうタイミングでジャンプすればいいかとか、相手のブロックがどうついてきてるかとかはよく分かったので、それを中の人に伝えるのも役割だなと思いましたし」という彼女は、明日のスターティングメンバーに入っているのか、スーパーサブなのか。

松平さんなんかは「スターティングメンバーは、その名の通りスタートするときのメンバーってだけであってね、やっていくうちに適した選手にどんどん替えていくのが当たり前なんだよ」という考え方らしいんですが、柳本さんは非常にスタメンを貫き通すことにこだわりがあるようで(そういう監督さんもたくさんいますな)、第1次ラウンドの山場、明日の韓国戦が注目されるところです。


写真は杉山がブロックを決めた後にみんなで円陣を組んで、シンが杉山の頭を撫でているところと、ミックスゾーンで、詰めかけた報道陣に対していつも通りクールに応対する杉山と、ワンジョとさおりん、そして新旧キャプテンの交流風景です。


そんじゃまた!

……あ、荻野さんと越川のコメントはまた明日。

杉山ブロック後






杉山ミックスゾーン


















ワンジョとさおりん






新旧キャプテン