:寝る時間だよ。 

 :いやだ、寝る前にお話を聞きたい! 

 :じゃあ、北極熊のお話をしてあげるね。 

 

ふんわり風船星北極の氷の世界に、北北ちゃん(ほくほくちゃん)という小さな北極熊が住んでいました。

北北ちゃんはふわふわの白い毛皮に包まれ、黒い小さな鼻、かわいい丸い耳、そしてキラキラ輝く目を持っています。飛び出すハート

彼は広大な浮氷と氷山でできた氷の世界に住んでいて、毎日家族と一緒に楽しく過ごしていました。 照れハートのバルーン

 

北北ちゃんとその友達は、浮氷の上で飛び跳ねたり、氷山を滑り降りたり、雪の中で追いかけっこをしたりして遊んでいました。北北ちゃんは特に泳ぐことが大好きで、力強い前脚で水中を泳ぐと、美しい水しぶきを上げながらまるで踊っているようでした。毎日が本当に楽しい日々でした。 

 

ある朝、目を覚ました北北ちゃんは、自分の寝ていた氷が小さくなっていることに気づきました。

北北ちゃんは水に映る自分を見て、「わぁ、僕大きくなったんだ!」と喜びました。 

 

 :本当に大きくなったの? 

 :ううん、違うの。地球温暖化で氷が溶けてしまったんだよ。 

 

北北ちゃんは早く友達にこのことを伝えたくて、周りを見渡しました。

でも、パパもママも友達も、みんな見当たりません。

小さな氷のかけらだけが水面に浮かんでいました。 

 

 :ええっ!パパもママも友達もどこに行っちゃったの? 

 

冷たい風が吹き抜け、北北ちゃんは少し怖くなりました。

大声でパパやママを呼びましたが、どうすればいいかわからず、涙がこぼれました。 えーん

 

 :どうやって助ければいいの?見つからなくてかわいそう! 

 

 :それじゃあ、一緒に北北を助けてあげましょう!私たちができることは、ゴミをきちんと分別して捨てる、お出かけの時には自分の水筒を持っていく、そしてプラスチック製品の使用を減らすことだよ。ポポちゃんもできる? 

 

 :絶対にできる!北北を助けたいもん。 

 

みんなの努力のおかげで、北北ちゃんはパパやママ、友達たちと再会することができました。

北北ちゃんは、みんなの助けに感謝し、孤独な熊にならずに済んで本当に幸せでした。