配当金を目当てにするなら?

 配当金生活で必要な要素は高配当で安定した銘柄です。これだけを取り出して考えるなら、株式にこだわることはありません。
むしろ、株式で高配当は株価下落による高配当化という落とし穴がある可能性があります。選定には十分注意する必要があるでしょう。
そこで選択肢に入るのが不動産投資信託です。REITとよばれるもので、不動産を証券化して取引できるものです。法律によりたくさんの配当(正確には分配金)を出すことで税制上の免除を受けることができます。したがって、利回りが高いのです。
 

株式の魅力

 株式は譲渡益と配当収入の両方を期待できることが魅力です。また、優待も実施しており個人投資家を集め施策を多く行っています。
また、業績による増配や投資判断を決算で見分けることができるなど比較的わかりやすい基準で投資が行われます。
知っている会社名も多く社会を見て判断することができます。また、企業活動ですから、海外で活動をしたり新しいイノベーションを起こすといった社会的発明や貢献を行う会社に投資することもできます。
 資金面では1株から購入できたり単元でも安い株式は多く存在します。例えばタカラレーベンは単元でも3万円程度です。
もうひとつ重要なのが、確定申告を行うことで配当控除を受けられるということです。確定申告を行わない特定口座(源泉徴収あり)では、現在は20%程度の税金が課せられます。しかし、内訳の所得税15%は年収が900万円程度の人に課せられる割合であるため正しい収入を申告することで控除を受けることができます。
 

JREITの魅力

 JREITは高い配当収入を得ることができる商品です。優待等の特典は少ないものの、4~5%といった高い利回りを株式のその基準よりはリスクなく得られます。不動産という特性上、建物の火災や崩壊、地震リスクはありますのでPFを見て全国に分散するほうがよいでしょう。これは会社の倒産リスクより大きいため重要チェックです。
 しかし、耐震性能の高いハイレベルな建物も多いため、心配をあまりすることもないでしょう。
 株価に該当する投資口価格は何十万とするものもあれば何万円で購入できるものまで様々です。
優秀なETFは一口2000円前後で購入できますので、投資選択は多様です。
収益は家賃を基軸にしており住宅等においては周辺の経済状況に左右されにくいため安定した収益を得られます。
高利回りで比較的安定しているとはいえ、分配金を出して投資法人は税制上のメリットを受けているため、投資家は配当控除をうけることができません。その点注意が必要です。
 

メインは株式、サブでリート?

 優良高配当銘柄を選定することはどちらにおいても重要な要素です。
 そのため、企業活動として明確にわかる株式を主軸に置き、利回りを向上させるあるいは分散効果を高めるためにリートを購入するPFが良いと思います。
リートであれば、
を参考にして利回りや株価に該当する投資口価格だけではなく物件の種類は全国への分散度を考慮しましょう。
物件は住宅や事務所が主ですが倉庫やホテルなどに特化した銘柄もあります。
また、四国中心、首都圏中心等REITにより運営は異なりますので複数を購入して分散化を図るのもよいでしょう。
参考までに9月24日の平均利回りをお伝えしておきます。平均利回りは3.45%です。
平均利回りを超える銘柄は40以上もあり、これだけの銘柄から選べるわけですから3つ程度を買っておくと物件と土地の面で分散できると思います。
分配金利回りが1位のタカラレーベン不動産投資法人は利回りが5%を超えており、事務所50%で全国に分散している銘柄ですので、調べてみることをおすすめします。REITってこういうものかとイメージがつかめるでしょう。
ただ、譲渡益や税制上の控除が期待できないので、その点だけご注意を。
 
それでは次回のブログでお会いしましょう。