はじめに・免責事項

 高配当銘柄ではありませんが、個人的な趣味で調べたのでまとめてみます。今回はオタク文化の最高峰、コミケ関連の銘柄です。
コミケ以外でも、同人誌や漫画などは電子書籍で販売されているものが多くなってきました。
 本記事はIRバンク、当該会社HPを参考にしています。単なる事実提示ですので、購入による株価下落、配当減配、優待廃止等のリスクについて筆者は責任を負いません。
株式会社パピルス(証券コード:3641)電子書籍販売業務を手掛ける会社です。
時価総額は153億5千万円でROEは8%、ROAは5%です。
2021年8月27日15時の株価は1509円です。
 
決算(19~21)
営業利益は2021年度に22億円という過去最高益を更新しました。後述する要因により22年度の予想は11億円となっています。
15年度から19年度までのコロナ以前は営業利益は右肩上がりとなり業績はよい傾向にあります。
 
財務(決算に同じ)
自己資本比率は50%後半から60%程度を推移しており、問題はないといえそうです。
有利子負債倍率は0%と無借金経営をしているところも注目するべきところです。
また、株主資本、純資産ともに右肩上がりで財務は健全でしょう。
無借金経営により事業の成長投資に備える見込みです。
 
配当(決算に同じ)
19年度以降は10円/株を維持しており、配当性向は約8%です。利回りも1%以下ですから、配当として還元する方針ではないようです。
一方で、自社株買いは通年は8千万後半を実施しています。
優待も実施をしており、100株保有で自社サイト「Renta!」の1万ポイントと交換可能なギフトコードが付与されます。
権利確定は3月の権利確定日で決定されます。
 
決算説明資料
資料の内容です。
売上は増加しましたが、利益は広告宣伝を強化したため減少しました。
広告宣伝に加え、サイトの統合、レンタル価格の設定変更を行いました。
また、オリジナル作品の先行配信、スマホに最適化した販売の強化、アニメコミックの強化を実施しています。
※アニメコミックはコミックに音声がついた作品のことを指します
 
海外事業も好調で、配信許諾を背景に、英語と中国語版の作品を提供しており、1万冊超、20店舗の配信を行っています。
 
今後は既存事業の拡大・最適化と新規事業の開拓を行っていくほか、中期的にはテレワークのグローバル化、業務効率を推進し今後の20年間で市場規模10倍以上の拡大を目指していく方針です。
短期的懸念として、海賊版の影響や巣ごもり反動により今年度は売上減少を想定してます。