#5で銀行株について書きました。その記事が好評なため、7か月程度経過した現在の様子を追記していきます。

#5はこちら

銀行株の再整理を経て

 銀行株は景気に敏感な銘柄です。基本的に銀行は企業にお金を貸すことで儲けています。企業がお金を借りたいと思うときは、
新しい事業を作ったり拡大をさせたりする時です。逆に、企業がお金を借りないときは消費が落ち込み事業を縮小させる時です。銀行はこのような背景から景気に左右されやすい銘柄なのです。
 今日の銀行は低金利政策から利ザヤ(利子の差)によって儲けることが難しくなっています。企業へ貸すお金は、私たちの預金が原資です。預金には利息が付きますね。その利息と、企業へ貸した際の金利の差で儲けるのが銀行なのですが、それが困難になっています。
 そのため、地方の銀行は経営が困難になっているところも多くメガバンクと呼ばれる、三井、三菱、みずほ三社に資金が集まっている状態です。
 筆者のPFは、銀行株の比率が高い傾向にあり株価推移が激しいです。銀行株は基本的に利回りが高いので比率が高くなったと思います。そのほかの業種を買い付けることで比率の調整をしています。
 #5では、保有をしていたりそな銀行は地方銀行の先頭に立つ銀行でしたが、リバランスのため売却をしました。最近では小売大手のイオンやリース業の三菱UFJキャピタルの買い付けを進めており銀行株の比率が減っています。

 3社の業績は?

 低金利が続く中での業績を見てみます。
三菱UFJ銀行は、2021年3月期決算において、前年比で17%の収益減となりました。一方で、一株当たりの純利益は20円増となり経営のうまさが見えています。
三配当は2022年3月期は増配を予定しています。
最新の決算は8月2日に公表されます。
 
三井住友FGは2021年3月期決算では前年比18%減となりましたが2022年3月期では2%程度の現象に抑えるなど減少幅が減っています。
1株当たりの純利益も増加をしており、配当も増配を予定しています。
 
みずほ銀行は不祥事が続いてなかなかの信用失墜をかましました。
2021年3月期では15%程度の収益減に見舞われましたが2022年3月期では12%程度まで縮小しています。1株当たりの純利益も好調に推移をしており配当は維持ですが、財務もよさそうです。
 
三社の財務、業績等は良好でありうち2社は増配を発表しています。
 
みずほ銀行は各社統合の経緯もありシステム面の不具合が後を絶ちませんが、デジタル化や事業スタイルの多様化を図って存続のための変化をしていってほしいと思います。
 
金融は多くの企業や環境を左右し、左右されます。産業の中核として頑張っていってほしいと思います。
 
それでは次回のブログでお会いしましょう。