インデックス投資と高配当株投資
インデックス投資と高配当株投資は長い間、優劣を争ってきました。
どちらにも良い点がありますが、まずはその争点をまとめてみます。
インデックス投資は、広く分散できることから低リスクでの投資が行えます。また、インデックス投資を毎月積み立てで行うようにすると、
より安定的な運用が可能になります。しかし、出口戦略において、暴落時に耐えられるのかどうかや、低リスクでの運用は意味があるのか、結局配当には課税されるため複利の面では高配当株投資と大差ないのではないかといった懸念がなされます。
高配当株投資は、配当利回りの高い株を買うことで、給与と同様にキャッシュフローを得られる点がメリットです。生活費に充てられるほか、
株価の上昇を期待しているわけではないため、下落局面においてもメンタル面で安心できます。一方で、課税についての懸念から複利の効果が落ちるのではないか、高配当株は成長が見込めない、業績の悪い企業ではないかといった懸念がなされています。
結局どっちが良いか
インデックス投資も高配当株投資もメリットがあります。どちらが良いかというのは一概には決定できません。
そもそも、インデックス投資と高配当株投資は性質が違いすぎます。比較するものなのかという前提を疑うべきでしょう。
筆者は、高配当株投資とインデックス投資両方行っており、それぞれのメリットを享受しています。
これを仮に「ハイブリット投資」としておきます。もちろん、インデックス投資重視か、高配当株投資重視かという問題は残りますが、
重要なのはどちらかを選ぶのではなく、どちらも選ぶという点です。
ハイブリット投資の魅力と方法
ハイブリット投資の基本スタンスは以下の通りです。
メインはインデックス投資とし、毎月積み立てを行います。この時、多少のキャッシュを残しておくことが重要です。
暴落が来たら、キャッシュで高配当株を大量に買い込みます。暴落時は、多くの株が高配当となっていますが、増配をしている株やもとから高配当株として人気のある株を選ぶようにします。この際、業績等をきちんと確認しましょう。簡単な業績は「決算短信」で確認できます。各企業のHPよりIR情報を確認しましょう。
話がそれましたが業績が悪かったり配当金が安定して出されなかったりあるいは業績によって無配(配当金が0になること)になった株などは控えましょう。例えば、キヤノンやJTなどは、無配経験や減配、業績等が懸念されている株です。三菱商事、三井住友FG、KDDIなどはその点優良株といえます。
暴落時も、インデックス投資は継続して行います。
暴落局面が落ち着いたら、あるいはキャッシュを使い果たしたらいつも通りのインデックス投資メインの積み立てに戻りましょう。
第二の案として、インデックス投資は最小限にし、高配当株をメインで積み立てていきます。配当額が一定になったら、上記のインデックス投資メインに切り替え、配当金を積立資金に充当するというやりかたです。
たとえば、月1万円の配当をもらうために5%の利回りの株式を買い付けるとすると、年12万なため、240万円で達成ができます。
権利確定後の配当支払い月は6,12月に集中するため、インデックス投資で月3万円積み立てをするとすれば、半年分を給与で建て替えをして配当金が手元に来たらそれを引き出して使うというやり方です。
やや面倒ですが、インデックス投資分の資金を配当金でまかなえれば、給与等の資金は痛まずに済みます。
減配等がなければ240万円~で永久的なキャッシュが得られますからメンタルが弱い人にはお勧めです。
片方だけにしない理由
インデックス投資をメインとするならインデックス投資だけにすればいいのではないかという案も浮上します。
しかし、インデックス投資は値上がり益を狙う投資法であるため、インカムゲインを狙う高配当株投資を組み合わせることで、上昇相場と下落相場の両方に対応できるといえます。
また、高配当株投資はいつでもやめられるため、どちらを重視するかは固定しなくてすみます。
実際は新しくない手法
これまでさも新しいかのように書いてきましたが、名称がついていなかっただけで意外とやっていた人も多いのではないかと思います。
筆者は、現在月1万円分のインデックス投資を行っており、これを配当金で賄えればと思っています。
現在は税引き前で5万円ほどなので先は遠いですが、ゆとりがでてきたら配当金はインデックス投資の資金に切り替えていく予定です。
余剰分はもちろん、生活費等にあてていきますので、タイトル詐欺ではありません(笑)
紆余曲折ありますが、これからもよろしくお願いします。
それでは次回のブログでお会いしましょう。