REITの概要
投資法人というものを経由して複数の不動産に投資できるREIT。
不動産を証券化するという画期的な方法で市場での取引や現金化(売買)が容易になりました。
利回りが高いものが多く分配金が多いのですが、不動産という高額なものを扱っているため、値段が高いものが多いです。
また、市場での取引ということで投資口価格(株価)は上下します。
投資法人の特徴
○○投資法人という名前が一般的です。集めたお金を運用会社に委託して、不動産の売買などをしています。
投資法人にはそれぞれスポンサーがいて、「タカラレーベン不動産投資法人」はタカラレーベンがスポンサーです。たいてい、投資法人の名前はスポンサーの名前がついていることがあります。
さて、投資法人は、1つの投資法人で複数の不動産に投資をしています。
もちろん、関東集中やオフィスや住宅など、特徴はありますが、1つのビルや1つのマンションのみの投資ではありません。
したがって、地域に広く分散しており、総合型と言われる、オフィスや住宅などおおくのジャンルに投資をしている投資法人を1つ使えば、
十分分散をしているといえます。
ETF買う意味
複数の投資法人を購入できるETFももちろん存在します。
ETFを買う理由として3つ挙げられます。
1)購入代金が安い
投資法人個別に投資をすると10万などかかりますが、ETFであれば複数の投資法人を少しずつ購入するため1万円から購入できます。
2)分配金の受け取り月を増やせる
複数のETFを購入すれば毎月配当を個別銘柄より安価に実現できます。
3)分散効果を期待できる
広く分散しているREITが高額であったり、すでに持っているREITが地域特化などで分散されていない場合、ETFを購入することで
容易に分散できます。
個別とETFはどっちが良いか
個別銘柄をお勧めしたい人
1)資金に余力がある人
50万円程度、余力があれば、ポートフォリオ分散もかねて個別銘柄を2つ程度購入できます。
140万円ほどあれば、複数組み合わせて毎月配当も夢ではないです。
これだけたくさん購入できるなら実質インデックスです。
2)高い利回りの恩恵をそのまま受けたい人
たとえば、タカラレーベン不動産投資法人の利回りは4%以上ありますが、ETFになると利回りは低下します。
賃料の下落や投資法人の業績悪化などのリスクを背負えるなら個別が良いでしょう。
3)旬に乗りたい人
コロナの影響でAmazonなど通販の需要が増えたため、物流施設に投資をしている投資法人の分配金や業績が上がりました。
一方で、ホテルや商業施設は大きなダメージを負いました。
ETFは、ホテル系のREITや物流系REITなどいろいろ買うので、はやり平均値で推移しやすいです。
※住宅系REITは比較的安定しています。
したがって、旬に乗りたい人、乗れる人は個別銘柄が良いでしょう。
すでにETFを持っている人でも、特定のジャンルのみ強化したい人もおすすめです。
ETFをお勧めする人
1)安定重視
平均値をとるため、比較的安定して運用可能です。おためしでも可能です。
2)安価に購入したい
ETFは購入単価が安いため、容易にポートフォリオに組み込めます。
株式ではないため、分散効果も期待できます。
日本ビルファンド投資法人は60万円以上もするため、それがくみこまれているETFを購入することで買いにくいREITも購入できます。
以上、個別銘柄とETFの比較でした。
それでは次回のブログでお会いしましょう。