受験や試験に限らず、長期的な学習をして何かを覚えることは生涯やること。

計画を立ててもなかなかうまくいかない。

暗記の第一段階で躓く人も多いのではないでしょうか。

最後にも書きましたが人間は忘れる生き物です。

※この記事では2か月という中期的な計画案を提唱しています。

その点をご理解の上、お読みください。

 

記憶するもの・しないもの

根性で覚えるにしても、「どのようにやるか」がしっかりしていなければ根の張る方向もわかりません。
そもそも記憶する事柄は脳にとって生存に欠かせないことのみです。
危険の回避や道具の作り方などがそれにあたります。
では、数学や漢字といった事柄はそれに当てはまるのでしょうか。
答えはNOです。でもがっかりすることはありません。
脳は本質的にそれを判断していません。
つまり、数学の公式や漢字を生存に必要なものとして思い込ませればいいのです。
その方法は簡単です。
回数をこなすこと。より多くの回数、問題を解いたり書き取りをしたり音読をすることで脳に定着されます。
「そんなことわかっている!」と画面の向こうから聞こえてきそうです。
次のステップへ行ってみましょう。
 

人間の記憶量には限界がある

忘れるということは、必要な情報を取捨選択して必要な情報だけを永続的に保管することです。
そのため、忘れて良い情報かをいったん考える場所が必要です。
言い換えれば短い時間しか記憶する必要がないということです。
短期間記憶する場所を海馬といいます。
整理券の番号や買い物、電話口での内容は短い記憶で十分です。
この短期記憶は、7つ程度しか覚えることができないのが特徴です。
ある程度のまとまりとして覚えることが重要となります。
たとえば、102476018という数字の羅列を一気に覚えることは無理ですが、
「102」「476」、「018」と3つの数字ごとに区切ることで覚えやすくなります。
またはどこかに規則性を見つけることも大切です。その規則を覚えるだけでよいのですから記憶の節約になります。
 
一方、自転車の乗り方や過去の思い出といった手段や方法、エピソードは長期記憶として長い期間保存されます。
どのくらい長いかというと一生と言われています。
繰り返し行われた動作は次第に短期記憶から長期記憶に移ります。
また、長期記憶に移行しやすくするには理由や流れを踏まえるとよいでしょう。手段を細かくして覚えるのもOK。
 
繰り返し演習をすることはすでにやっていることと思います。
大切なのは、どのくらいの間隔で同じ問題を解くか、です。
ここでようやく2の法則が出てきます。
 

2の法則

2日後、2週間後、2か月後に繰り返すことから2の法則と呼ばれています。
ポイントは忘れかけたときです。
覚えているときに触れても意味がなく、「なんだったけか」とうすぼんやりとした記憶の状態でその記憶を呼び起こそうとすることが大切です。
 
計画の立て方
それを踏まえて計画を立ててみましょう。
紙とペンをもち自分の現状を踏まえてメモをしてみましょう。
1週目の月曜日(1-月と表記)に課題Aをやるなら、同じ週の水曜日、2週目の月曜と来月の1週目の月曜にAをやることになります。
 
具体的に考えみると
"1-月":数学→"1-水"→"3-月"→"来月の1-月"
"1-火":歴史→"1-木"→"3-火"→"来月の1-火"…
となります。
 
第1週でやったことを第3週で反復するので月の上半分の週は新しいことに取り組み
後半の2週で復習し、来月には新しいことに取り組みつつ先月の復習をするという流れになります。
 
人間は忘れる生き物ですので、1日でいくら書き取りや演習をしても一週間後にはけろっと忘れます。
短期的に覚えるのではなく時間をかけて習得をしていくことです。
 
計画立案に詰まっている、成果ができないといった方はぜひお試しください。