まず最初に。今回の話は漫画の話ではありません。
実際に私が見聞きした話です。
魔術の技法がいかに強力で、悪用すると恐ろしいかという話をしたいと思います。

話は私が大学に入った頃に遡ります。
私は一年浪人した後に、母校に入学したのですが、それまで女性と接した経験が全くなかった反動で、ただただ肉欲を満たすことを第一に考えて学生生活を送ることになります。一時期は三股なんて状態にも陥りました。完全にセックス依存症でした。

一、二回生のうちは出席をとられましたので、講義には出ていましたが、講義をろくに聞かず、交際相手の女の子達へのメール作成に時間を費やしていました。

そしてその一方で、フェアポートコンベンションやスティーライスパンといったイギリスの伝承音楽をなぜか愛聴するようになり、そしてふと偶然読むことになったのが、バトラー氏の「魔術修行」。

それからは大沼忠弘先生の翻訳本や著作物を読み進めることになります。

そうした中で、大学の某オカルト系のサークルに入ることとなります。そして、某有名魔術団に加入しているA先輩と知り合うこととなります。

その先輩ですが、ある日のこと、非常に顔色も悪く、胸を苦しそうにおさえておりました。

(つづく)