■糖質を排除してもカロリー過多であれば痩せないという当たり前の話
江部康二医師が【摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー < 消費エネルギー → 体重減少】ということをブログに書かれていました。
これは糖質排除派の方々には非常にショッキングな内容では無いでしょうか。
なぜなら、糖質排除派の方々がよりどころにしている「糖質さえ排除しておけばカロリーを気にせず満腹まで食べても痩せられる」という神話を見事に裏切っています。
炭水化物を食べてもタンパク質を食べても脂質を食べても、その摂取カロリーが消費カロリーを上回っていれば痩せずに太る。
このエネルギー保存の法則の大原則を、江部康二医師が改めて認めたという理解で矛盾無いと思います。
インスリンは肥満ホルモンだから糖質を排除することでインスリンの出力を抑えれば痩せられる!
タンパク質と脂質はインスリンを追加されないから太らない!
という糖質排除推進派の肝であるトンデモを飛び越えて、摂取エネルギー(カロリー)と消費カロリーのみが体重の増減のファクターだと記述されているのです。
(タンパク質も脂質も追加インスリンは分泌されるのですが)
糖質制限でダイエットに成功された方は糖質を排除した分、摂取カロリーが減ったから痩せたのです。
糖質を排除することで血糖値の乱高下を防ぐという意味で食欲コントロールに寄与するでしょう。
しかしそれは食欲のコントロールが良くなったことによって摂取カロリーが減った結果でしかないのです。
糖質さえ摂取しなければカロリーを気にしなくてもやせられる。
これにだまされて脂質をたくさん摂取してぶくぶく太っている方。
そろそろ目覚めませんか??
以下、江部康二医師のブログより一部抜粋
「食物繊維から腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸が、大腸細胞のエネルギー源になる」
というのは、少なくとも現世人類全てにおいて共通の生理学的事実と考えられます。
Ⅰ)摂取エネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
Ⅱ)摂取エネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
Ⅲ)摂取エネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
Ⅰ)Ⅱ)Ⅲ)は、長らく、定説として、信じられてきましたが、間違いでした。
今後は、以下のようになると考えられます。
①摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー > 消費エネルギー → 体重増加
②摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー = 消費エネルギー → 体重不変
③摂取エネルギー+腸内細菌の作るエネルギー < 消費エネルギー → 体重減少
①②③で、考察していくと、
腸内細菌の作る短鎖脂肪酸エネルギーが多い人は、
大腸で利用しない余剰のエネルギーが体内に吸収されて利用されるので、
低カロリーに抑えても、体重が減りにくいと考えられます。
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