ここに来てベンチャー市場が活況の兆しを呈している。

DMPは、無事IPOして未だに公募価格を上回る価格で推移している。
SEMITECは、初値は心配させたが、その後、連騰で今でもいい株価だ。

同じく震災直撃で延期になったラオクリア創薬も公開する。ベンチャーとは言え、100億円超の大型の資金調達であり、上手くやって欲しいものだ。

IT業界で言えば、ある意味、大きな期待を背負ってモルフォも公開する。
想定価格ベースでの時価総額は、期待していた自分的にはビックリするくらいの安値だが、是非、主幹事の評価を大きく覆すようなIPOになって欲しいものだ。

変わり種では、メビオファームが東証AIMの第一号として上場する。
日本の証券界社が引き受けてになるのを毛嫌いして、なかなか実稼働しなかった東証AIMであるが、是非これを契機に順調に動いて欲しいものだ。

また、最近、耳目を集める海外IPOでは、パワーテックが韓国コスダックに上場する。
評判通りに海外IPO市場が資金調達とコストバランスで、本当に優れた市場なのかどうか吟味したいところ。

いずれにせよベンチャーのIPO市場が再び活性化しつつあるように思う。
東証/大証の尽力もあって、新興市場の改革で、信頼性向上とハードルの調整がなされたことも一因だろう。一番の原動力はファンドの期限を気にするVCの圧力なのかも知れないが。
しかし、実際に優良な大小ベンチャーがまだまだIPOを控えていて、銘柄的にも今年後半は楽しみだ。

そしてこの日経平均が1万円台を回復した追い風に乗って、今月公開する企業群が良い株価をつけ、機関投資家たちが再び戻ってくれば、質量ともに、本当の活性化になるーーかも知れない。