日本の国民一人当たりGDPが先進国で18位になって、3万4,252ドルになったそうだ。
それよりも驚愕は、昨年比で▲4.1%。所得が4%も減っているんだ!
しかも、全体では、4兆3,755億ドルで2位をキープした!と言うと実感がないやら、まだまだ大丈夫と安堵したりもするが、1994年には世界全体のGDPの17.9%を占めていたのが、今やついに10%シェアを割り込んで、.9.1%だという。
これはすごい!もっと政治家をはじめとして危機感を持たないと。
目先の不祥事に(不祥事を許す訳でないが)大騒ぎしていたり、変質者の殺人事件(殺人を許すわけでも、被害者の悲しみを踏みにじるわけでないが)に固執している、そんな暇はわが国にはない。
諸方面に戦略的に対応しないと手遅れだが、それは政治家もみんな口にするが、実行策がない。
経営のセオリーでは、V字回復をするためには、まず高い目標。
ビジョナリー・カンパニーで言う「大胆な目標」を掲げた後は、リーダーの問題だ。目標があって、それが達成されない場合、1)リーダーの立てた目標が恣意的に過剰、2)現実と目標を埋める戦略がない/戦略を作ろうとしない、3)戦略を実行する能力がないのいずれかだ。
「美しい国へ」と抽象的すぎる目標を掲げた某首相は、誰の理解も得られず退陣。
「5000万件すべての照合」とこれまた選挙に勝つだけの過剰な目標も、国民も社保庁もシラケタだけで頓挫。
こんな愚かなことを繰り返している暇は今の日本にはないのに。
ただ、無責任国家日本では、お上は責任を取らなく良いから、まだ無様な会見して退職させられる「商」の民間トップの方が確かにまだマシだ。中小企業の経営者はもっとタイヘンだ。ベンチャーなんてなおさらだ。
せっかくの優秀な方が政治をしたり、官僚となるのに、どうしてもっとマシなことが、誰でもわかるようなことができないのか、不思議。それに官僚はほとんどが税金でMBAなどに留学して、経営セオリーを徹底的に学んでいるはず。どうしてそれを発揮できないのか、不思議でもあり、税金の無駄遣いの謗りは免れがたいのでは?
自分も大学院まで国立だから税金の無駄遣いの一員ではあるが。
でも、ちゃんと納税しているから、大分と国としてのバランスシートは良いはずだが。
それはともかくとして、自社もちゃんとした経営をして、遊びにうつつを抜かしていたら毎年5%ダウンなんてことにならないように気を引き締めないといけない。