工科大で教えた学生が、「ベンチャーキャピタルに就職したい」と言うので会って話をした。
昔、自分が大学を出るときには、「ベンチャー」すら知らなかったのが、今や「ベンチャーキャピタル」を就職先に考えるような時代になったのか、と時代の変遷を感じる。
ただ、ベンチャーキャピタルが新卒学生の就職先として相応しいかはわからない。
管理業務については勿論、一般的な会社同様、ひょっとすれば金融業の端くれとして、また投資先等への説明責任もあることもあり、むしろ多くの人手が必要で、そこには新卒も含めニーズはある。
しかし、キャピタリストとなると新卒で勤まるかというのは正直疑問、勤まるとしたらグローバルで日本だけかも知れない。
キャピタリストに必要なのは、有望投資先を発掘し選定する『目利き』と、それを育成する『メンター』だと思う。
その能力を新卒学生に求めるのは無理だ。
ただ、ニッチな特殊なビジネスとして定着している欧米と異なり、VCが株式公開しちゃうような日本では最早一つの「産業」であるから、新卒からVCとして経験を積んで立派なキャピタリストとなるというキャリアパスもあるのかも知れない。
・・・といっぱしのことを言っているが、投資先(マイナーシェアだが)のジャパンティッシュが今日、IPO。
しかし、初値が公募割れの96,000円でその後も冴えない。
苦労して漸く公開まで辿り着いたのにこれは酷い。
ただ市場の評価だということは厳粛に受け止めなければならないが。
X'masプレゼントは無かったようだ。