今日は、ベンチャー学会at青山学院
抜けるような青空の下、会議室に集まって学会発表の聴講はあまり健康的とは言いがたい。
キャンパスは銀杏も色づき、趣き溢れる様相。なんだか銀杏なら東大も負けないが、何となく趣があるなあ。それにやはり表参道だから何となく華やかだし。。。
自分的にはあまり学会活動には関心がないが、種々の経緯もあり今回は日曜日だけ出席させてもらった。学会活動に関心が薄いと言ったが、どうもこういう文科系というか経営系の学会発表には違和感がある。事例が数十件で統計処理をしても意味がなかろうし、優秀な会社として上げたところが来年赤字になることもあるし、不正が暴露されることもある。それと調査に協力する成長過程のベンチャーというフィルタリングだけでもかなり偏りがあろう。
あとはどうも上滑りしている感が否めない。日本版LLPの研究もテーマとしては面白いし研究も興味深いが、研究組合的には良いだろうが、成功するベンチャーの枠組みと考えると、“利益”意識が薄弱なLLPとそこでのリーダーシップを考えるとかなり矛盾があろう。その矛盾を解消するものが何かは実業社会では関心はあろうが。
ただ、困難を跳ね除けてこうした活動が続くのは良いことでしょう。そもそも僕とベンチャー学会の関係の始まりは、今年亡くなった牧野昇さんが仲人だ。故人を偲びつつこの活動がニッチながらも確実なものとして継続して欲しい。
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さて、ベンチャー企業で働くと言うこと。
先週、一人の業暦採用候補者を面談した。大学は後輩に当たるが、母子家庭で育って、予備校に行く余裕が無かったから、図書館で独学・二浪して大学に入ったと言う。家庭のこともあり故郷に帰ったが、その才能を田舎企業で埋もれることに耐えられなくなって、当社には“世界一の商品を作れる可能性がある“というので応募してきてくれた。当社は面接の交通費は支給していないから、自腹としてはかなりキツイだろう。
それよりもなによりも僕も一浪して予備校に通っていたが、精神的にキツかった。彼はきっと生活費のこともあり、しかも誰とも交流せずに独学と言うのは厳しかっただろう。
彼が働きたい当社の魅力は何か?
彼に言わせるとどうやら2点である。
第一に優秀な人の輪の中にいたい。
第二に世界一の商品を作りたい。
More than Money! の魅力がベンチャーには必要だと思うが、当社にも彼が感じるような魅力があるらしい。改めて自覚して採用にも、社員にも語りかけていきたい。
一方で先週金曜日には社員と飲んだ。月例の誕生日会である。これは自腹でやっているが、社員も増えてきて、経済的にも場所の確保も難しくなってきた。
それはさておき、まあ宴席だからそれで良い話だが、どうも忙しさの中で、優秀な技術者集団に属している自覚と世界一の商品を作っている認識が足りない気がする。優秀な技術者集団に属していてその中で技術レベルをどうしたら体系的に向上させられるか。世界一の商品を創造することへチャレンジすることをどう折り込んでいくか。改めて考えてみたい。
(つづく・・・かな?)