先週、たまたまかも知れないけど、ビジネスプランのコンテストに応募しているからと、コメントを求められた。
どちらもやりたいことはわかるし、面白うそうでもあるが、検討の熟度が低い。
実際にビジネスとして手がけるには、勿論のこと、コンテストと割り切っても、まだまだ検討不足。
検討不足は何でわかるか?
一番は本来ビジネスプランにあるべき項目が、欠如していたり、わずかな記述で済まされていたりする。
なぜそうなのか?
論理的な理由は2つ。
そのビジネスを成就する上でその項目が不要であるか、
ビジネスプランの書き手に知識を含む能力が無いか。
まあ、前者ということは余程のことがないと無いから、後者でしょうね。
では、ビジネスプランの中で重要な検討事項をどうしたら逃げずに検討できるか?
私案としては、「チームとコーチ」。
やはり一人で考えているとすぐに煮詰まって逃避に走る。
また良きコーチがいて、ちょっとしたアドバイスで契機が得られれば格段に進むこともある。
僕が理事(最近は不良理事で、風前の灯状態だが)をしているNPO日本MITエンタープライズフォーラムでも、ビジネスプランコンテストを目玉事業として毎年実施しているが、その中でも「メンター」を配置して、コンテスト応募者・ファイナリストのビジネスプランのブラッシュアップを図っている。
ただ、コーチにしろ、メンターにしろ、非常に難しい。
日本でも「コーチング」が拡がりを見せている(らしい)が、
一つ疑問で、かつ今年、日本MITエンタープライズフォーラムのメンターを降りた理由は、
自分が起業家として一角の成功もせずに、コーチング/メンタリングてできるのだろうか?
その本当の資格はあるだろうか?ということ。
確かに、大学入試で成功してなくても、教え方が上手くて家庭教師として評判の高い先生もいるでしょう。
ただ、それは「例外のない規則はない」の例外であって、大概は、せめて東大に合格した人で無いと、東大受験を志す受験生の家庭教師の、特にメンタルな部分はできないのでは?
王貞治をホームランバッターに育てた荒川コーチは、さすがに世界のホームランバッターでなかったが、プロ野球界の大先輩で一角の大選手だった。
ビジネスプランをコンテスト用にソツないものに仕上げる、技量的なものを指導することは、それを学習したサラリーマンやキャピタリストでも十分できる。
ただ、精神的な面でも、特に苦境の時を支えられる、本物のコーチ/メンターは、まだまだ数少ない。
なぜならば日本の起業家はサラリーマン以上に依然として終身雇用で、本業が忙しくて構っていられない。
ここも日本のベンチャー界の大きな課題だと思う。
日本MITエンタープライズフォーラムのビジネスプランコンテストの最終発表会は、今年は8/30ですね。
一般の人も傍聴できますから、興味のある人は是非!
http://www.mit-ef.jp/contest.html