昨日、コムスン 折口会長の謝罪会見が行われた。
折口さんと言えば、「ベンチャー通信」の5月号でも、巻頭特集で「天才起業家!」として持ち上げられていた。
昔のことは散々報道されたから置いておくとして、会長室には「たゆまぬベンチャースピリッツ」の額が掲げられ、ある意味、東証一部の大企業になってもベンチャーで居続けようとした会社でもある。
しかし、その傍ら、経団連理事でもある。ある意味、経団連のブランドも地に落ちた。先のライブドアも経団連加盟企業だったし、グッドウィルに至っては理事企業だ。
さて、興味深かったのは、今日の日経に図らずもソフトバンクの孫さんの記事だ。ベンチャーに重要なのは「退却」だと。
自分がマードックと組んで、テレビ朝日の買収を目論んだときに、社員や社会の反発の大きさにいち早く買収が上手くいかないことを悟って、マードックを説得して撤退した・・・と。
ことの真偽は別にしても、確かにベンチャーにとって重要なのは、撤退の決断だ。
ベンチャーゆえに最後に残る不確実性はリスクとしてテイクせざるを得ないが、実行してみて、違いがわかった時にどうするか!? 成功の理由は、成功するまで続けるからだ・・・という大先輩起業家も少なくない。しかし、現実問題として、ステークホルダーのためにも現実的かつそのときに論理的最善の手段を採用すべきであろう、プライドとかを捨て去って。
グッドウィルは介護事業に固執して、おそらく折口さんのプライドが許さないんだろうが、一旦縮小して、この逆風が収まったころにでも再起を図ろうとしているとしているように見える。姑息に別子会社に営業権譲渡しようとしたり、社長に引責退任させて自分が居直ったり。イメージはこの2日間で残念ながら地に落ちた。
ここはやはり全面的に撤退して、コムスン事業は第三者に売却して、本業の建て直しを図るべきだろう。
きっと本業の方へのダメージも相当あるはず。
天才!起業家の折口さんのこれからの打ち手に注目。
そして、頑張れ!折口さん。やり過ぎたことは十分反省してもらって。
ただ、申請書の半分の所在が不明って、まだ10年にもならないのに。。。内部統制どうなっているの?
一番大事な申請書すらないんじゃあ、経理書類等法定書類も保存されてないんだろうなあ。
とてもとてもこれからIPO審査受けたら、証券会社の審査も通らないね。ひどい話だ。
またこれでIPO審査のハードルが高くなるんだろうな。超ヤブ蛇
「許認可関係の申請書類が適切に保存されていること」