キムタク死んじゃった。勿論、華麗なる一族の中で。
八方塞りの中で、自己の存在も否定されて、自殺の道を選んでしまう。
ドラマだから仕方ないが、実際には太郎(子供)のことも考えて、みっともなくても生き抜く勇気の方がむしろ褒められるな。
別の視点から。
元々キムタク率いる阪神特殊鋼が民事再生に追いやられたのは、帝国製鉄からの銑鉄の供給を停止されて、イチカバチかの昼夜突貫工事で、未体験の高炉建設を強行して、事故を起こして建設が頓挫し、信用不安を引き起こし、資金繰りがショートしたためだ。そして最終的には帝国製鉄の支援の下で、子会社として再生をする訳だ。
要は突貫工事に突入する際に、帝国製鉄との業務&資本提携を行うという選択肢もあったはずだ。
それを考えなかった、または否定して暴発したとしたら、やはり経営責任ということだろう。
最近、楽しみにしているもう一つのドラマはNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」。
ファンドによる買収と企業再生を扱った社会派ドラマで、結構、面白い。&勉強になる。
バックにある人情的な部分はどうかとも思うが。
企業を支えてきた事業領域も、目まぐるしい環境変化の中で衰退を余儀なくされるが、それを捨て去ることは容易ではない。
このドラマのように外部からの外科的手術が必要な会社、場面も多々有ろう。
4月から大学での講義が始まるが、ドラマを題材にした解説もしてみようかと思う。
春のドラマで、どんなのがあるかはまだリサーチしてないが。