昔、NASAエームス研究所帰りの先輩が、今日のような澄んだ青空を見上げてよく言っていた。

「シリコンバレーの青空だ!飛行機


MRIにいる時、いろんな人から聞かれたことが、

「なぜシリコンバレーに優れたベンチャーが集まるんだ?」

「どうしたら、○○県にシリコンバレーができるんだ?」


結論、MRIにいる時はさすがに言えなかったが、『無理』です。

最近、WEB2.0の梅田さんが出版したから、改めて「シリコンバレーは私をどう変えたか」を読み返したが、そこで梅田さんが繰り返し強調している社会風土だけでなく、というかそれが大きいことは間違いないが、地理的・地勢的にも圧倒的に無理だ。と地方の方に言いたい。


シリコンバレーは、サンフランシスコとサンノゼから丁度いい距離にある。

したがって、必要な都市インフラは十分ある。例えば、空港であり、またミュージカルやメジャーのベースボールだったりする。

さらに全米一の余暇がある。ナパでワインを堪能するのもよし、リノでカジノに興じるのもいい。全米随一のぺプルビーチ・ゴルフ場はじめ著名ゴルフ場もある。スコーバレーでは冬季オリンピックも開催された。

要は何でもあるわけだ。渋滞や殺人事件もあるのは余分だが。

加えて、年中温暖な気候と、美味しい世界中の食事と、その上にオープンな気質、どこの人でも受け入れ、生きていける土壌がある。

日本の地方都市が昔、○○バレーと称して施作を展開するも、要は自治体の一部局で主務担当できる話でないのを、聞きかじりで、適当なコンサルの話を鵜呑みにして政策を作るから、ろくなものにならない。


あと、愛校精神を持とう!持たせよう!音譜

梅田さんの本にもアップル創業者がスタンフォード大学でスピーチするシーンがあるが、総長のありがたいご高説も有難いが、卒業生や地域の偉人の話こそが大学生を奮い立たせ、大学・地域の発展に資するものになろう。


シリコンバレーの青い空を、日本で堪能できる時期は短い。

せめて澄んだ青空を見て、シリコンバレーへの夢を再確認したい。ロケット

それと次に来る日本独自の紅葉を見て、『日本』を、『日本企業』を再認識したい。お酒



コスモス