初夏の訪れを感じる朝だった。やがて梅雨になるのが残念に思う。
娘の検尿をやるといきなり知らされる。娘はオムツ生活なので採尿の難易度が高い。セットして無事に採取できる事を祈る。程なくして中学から電話が掛かってきたらしい。電話越しに妻と長男が言い争いをしている。今日提出のプリントが無いとの事、家でプリントを出した、出してないの押し問答をしている。2人が話していても埒があかないので電話を代わり、側にいる部活の顧問に替わってもらう。見つかる気がしないので、プリントを再発行してもらえないか頼んだが、別の顧問に聞いてみないとわからないと言われた。部活の大会に出るための同意書らしい。電話を切って程なくしてからキッチンでゴミのように扱われているそのプリントを見つけた。プリントを出した出さない問答は大体いつも、五分といった感じだが今朝は妻が完敗した。長男がもっとちゃんとしていれば、もっと長男が優勢になると思うが、だらしないからいつも怒られる事になる。娘の尿の採取に成功した。幸先が良い。娘をバス停まで届けて、その足で長男の通う中学に記入済みのプリントを届けた。その間、妻の不平を訴えるLINEが何通か来た。それなりに真摯に対応したつもりだったが、理論がすり替えられてなぜか俺を攻撃する方向に転換したので、その後はスルーしてしまった。業務はパッとしないが悪いなりにこなした。
19時に渋谷のホルモン屋でYと待ち合わせをした。ホルモン屋は店の前に行列が出来ていたが、何組か中に入り、余った連中は諦めて散り散りになった。先に付いていた俺はYと近くにあるポン酢ラーメンが人気の「凛」に入った。何故か女性店員が高圧的で、Yは早く出たがった。ラブホテル街を隈なく歩いた。俺も好きだが、Yは渋谷が乗り換え駅なのもあって、1人でしょっちゅう徘徊しているらしい。ホテルの窓を見上げるとたまに窓を開けて交接しているカップルがいて面白いのだが、残念な事にどこも窓は閉じていたようだった。千代田稲荷神社の前にオープンしたての飲み屋があり、そこで名前を覚えられないビアカクテルを飲んだ。テラス、というか路に面した壁が抜けていて、心地良い風を感じながらくだらない話をして美味くもないグラスを空けた。神社の横にあるラブホテルに人が出入りしているのを眺めていた。近くの二階建ての風俗案内所から男が出てきてホテルに入る。その数分後、風俗案内所のある建物から出てきた女が追うように入る。年の離れたカップルが出てくる。不釣り合いなカップルも入っていく。Yとその光景を、楽しいなと言いながら過ごした。そのホテルを挟んだ神社と反対側にある立ち飲み屋に場所を移し、福島娘という日本酒と空豆やホタルイカを嗜み、2本目のコップを空けて一息搗いてから、またラブホテル街を練り歩いてから駅に向かった。狭い路地を風俗嬢を送迎する車とすれ違う。車に乗っている子は大抵美人だ。数千円の差なんだろうが、風俗嬢の巣窟の建物からホテルまで歩いている仕事道具入りの安いトートバックをぶら下げた女の子達とは全然違う。そういうものなんだろう。色んな性が入り乱れている。面白いと思った。
Yと別れて電車に乗る。頭がクラクラした。立ち飲みは酷い酔い方をするのを思い出した。koochewsenを聴きながら目を瞑っていたが、急に°C-uteを聴きたくなった。自分が°C-uteを失った事を思い出してしまった。辛い。泣きたくなった。メンバーはそれぞれの活動を模索しながら頑張っているのだろう。きっと過去へは戻りたくないはずだ。わかる。それはそうだろう。知っている。理解している。そうなんだ。頭で理解して口に出してみても尚、受け入れる事が出来ない。鞘師里保がモーニング娘。を去り、嗣永桃子が芸能界から去り、°C-uteが解散し、相川茉穂がアンジュルムを去り、そういう出来事がハロプロDDの僕を現場から遠ざけた。近寄るのが辛い。ドラマチックな良い出来事もいくつかあった。でも悲しいことの方が苛烈であり、正面から対峙する事が出来ない。DDながらも°C-uteは特別に思い入れがあるグループだった。矢島舞美が汗だくで微笑んでいた。鈴木愛理の歌声を活かせるのは°C-uteのメンバーの歌唱がベストなのは間違いない。岡井千聖はまあ歌いたくなったら歌ってくれ。萩原舞の声質のアクセントは必要不可欠だった。中島早貴がもたらす安定感も°C-uteだからこそのものだった。本人達が決めた解散だったと思うが、解散に追いやられたものだと今でもそう思う。恋人がいたって良いじゃないか。いない方が不自然だろう。なんでも許すから帰ってきてほしい。ただし岡井が喉の手術で活動を休んでいたのにカラオケ行ったり酒を飲み歩いていたのは未だに許せない。嘘。別にそれでも良い。また°C-uteが観たいんだ俺は。そんな事を言っているが解散コンサートは池袋のライブビューイングで観た。直で目の当たりにするのが辛すぎた。
帰宅して家事をした後、何曲か続けて動画を観た後ソファで死んだように眠った。ほぼ死んでいる。