ソファで寝てしまったので目覚めが悪かった。テレビの朝のワイドショーの音声が耳から入ったせいで、滅茶苦茶な夢を見た。
今朝は慌ただしかった。社外の会場にて、有名なビジネス書の翻訳をしたアメリカ人の講演を聴くために普段より1時間半も早く家を出なければならなかった。会社の行事なので仕方ないが、コアタイム勤務という概念を完全に無視された結果になり、頭にきた状態で聴講した。登壇した男は挨拶の声が小さいと激怒し、10分以上も挨拶の話に固執した。中盤の話は面白い話題もあり内容は悪くなかったが、終わりの時間が迫って急に音楽を使った芝居染みた畳み掛けをして幕が閉じた。14歳の時にエンジニアだったとか、挨拶だけで億単位売り上げの仕事を取るだとか、講演内容の面白さを帳消しにする虚言に聞こえるような逸話がチョイチョイ差し込まれるのが勿体なかった。それとセミナービジネス、ビジネス書界隈の胡散臭さ、つまりカルトめいた雰囲気が漂ってて、俺はこんな風にはなれないなというのが感想だ。なりたいわけではないが、そんな風になりたい人を否定しようとも思わない。ただ俺の求めてるものではない。
午後すぐにテレビ会議の予定だったので、サンドイッチと納豆巻きをミニストップで買って出社した。役員報告だったのだが、なんとも言えない結論に達し、脱力したまま退勤した。某大学の専門医へのインタビューへの資料をまとめなきゃいけなかったが、全く気持ちがそっちへ向かわなかった。富士そばにて、もりそばとカレーのセットを頼んだ。これは一体なんなんだ。
改札に入る直前で、最近競合に転職したAさんとばったり会った。知らなかったのだが、その企業は同じ駅を利用する距離にあった。退職していった元同僚のうち、有力な営業やプロダクトマネジメントしていた人たちの多くがそこに移った。新しい名刺をもらった。きっと活躍するのだろうと思う。同じホームの、彼と反対へ行く地下鉄に乗り込んで別れた。
夕方にわか雨が降ると聞いていたが、どうだったのだろう。夜空には所々に雲が貼りついているが、高い位置に間も無く満月になりそうな白銀の月が綺麗だった。今日も勉強しなさそうだ。
まもなく日付が変わるという時間に、公園から高校生くらいのカップルの嬌声が聞こえた。肌寒いが、早くも初夏の訪れを感じた。