とても長い夢
大きな屋敷に住み込みで働いてその家の子の世話や掃除をしている。待遇は悪くないがここを抜け出したいと思っている。ある時仕事をしていると誰かがスプーンと一緒に長距離切符を渡してくれる。
屋敷を出て知人の借家の二階にいく。知人とそのグループは何かに追われていて、一階に1人で降りた時に武器を持った追手がどっと入ってくる。自分を無視して追手は二階の部屋に上がっていくがさっきまで居た知人と数人は全員消えている。追手は天井や押し入れに銃弾を撃ち込んで人がいないのを確かめて帰っていき、追手が去ると一階の屋根にぶら下がって隠れていた知人たちが姿を現す
深夜知人等と共に泥だらけになって小さな町に辿り着く。そこは建具や陶器の職人の町で、服装で明らかに職人でないと判る我々を住人は避けるが、大きな作業場を持った親方が我々を匿って塔のような建物に住まわせてくれる。知人のグループは1人1人が異能力者で、一緒に行動することでそれぞれ違う能力の効果を全員に及ぼしている。頭の中の風景を他人に送れる者、本人が念じた全員を瞬間移動で集められる者、常に世の中の罪に対し謝罪をしている者、食糧を出現できる者など様々。
ある日地震が起き住人たちは逼迫した様子で一斉に自分の家を出ていき町は空になる。知人達は異能力を使って懐中電灯やライターなどを調達して街道沿いで売り出し、通る車がそれを次々に買っていく。その後知人のグループは更に人数が増え、全部で老若男女20人くらいになっていく。観光客も来るようになって若い女性二人連れにベランダでお風呂を用意してあげたり、近くに聳える山脈の景色を見に来た高齢女性の団体を観光案内したりする。
いつか我々のグループも解散する日が来て、ここに残るか出ていくかを個々に決め、数人は親方の家に残り他は去っていく。自分は残った者と日常を過ごす。
何年かしてグループの同窓会が開かれる事になり、軽食を準備して親方の建物に集まる。既に亡くなったメンバーもいて帽子とマフラーが椅子の背に掛けられて交代で祈り追悼する。互いに交流し近況を話したりして、会の終わり頃グループの中で結婚する男女がいる事が発表され皆で盛大に送り出す事になる。屋根のある大きな駐車場で待っていると有名インフルエンサーが運転手として現れ、新郎新婦が乗り込みメタルブラウンでマット塗装された大きな高級車を皆で見送る。ここで今までの全てが映画の撮影だった事が明らかになり、そこにいる全員が出演者として駐車場の外階段を上がって二階の控室に向かう。階段を上がった所にスタッフが待機していて一人ずつに記念品のキーホルダーを渡されて、自分は感極まって涙する。
この頃に自分はこれが夢だと気づいていて控室でメンバーの思い出を他の人と語ったりして詳細を記憶に残そうとするが、頭の中の記憶が数珠がバラバラになるように四散していくのを感じ、その感覚は心地良く目覚めていく間も夢の余韻を長く味わう。