近所に、私より10歳ほど若い人(Aさん)でお父さんが認知症だった人がいる。

そのお父さんが私の父と同じM病院に入院していたことを最近知ったのだけれど、

とにかく暴れる系の認知症でどうしようもなくて入院したらしい(入院中に逝去)。

 

うちの父も、認知症が原因の幻視や妄想があって危険行為に発展していったのだが、包丁やカッターを持ち出した時に、病院から「迷わず警察を呼んで下さい」と言われた話しをしたらAさんも同じ事を言われたのだと言う。

そこで二人して「あれ、分かんないよね」と話し込んだ。

 

当時のブログにも書いたが

これ、もし警察を呼ぶと...その後どうなるの?
どうみても精神症状だし高齢だし未遂だし、

多分逮捕されないでしょ?
私が引き取りに行くんだよね? →家に戻る
え、どういうこと? 解決にならないよね。

家に戻って、また刃物を持ち出したら警察

→家に戻って、また刃物を持ち出したら警察
その都度繰り返せってこと?
分からない、全然分からない。

 

普通、病院に行くときは「治療や服薬して治したい」から受診するので、Aさんも私もそのつもりでお互いの父親を精神科に連れて行っていた。

認知症そのものが治らないのは分かっているけれど、風邪だって「風邪薬」ではなく、喉の炎症を抑える薬、鼻水を止める薬が処方されるんだから、暴れないようにする薬、幻視を抑える薬があるはずと。

そこに、治療や薬と無関係な警察が突然出て来たので「え?」となった。
行為そのものが法律に触れるから警察へ、という言葉の意味はもちろん分かるけど、
その前の治療・服薬って本当に無かったのか...というモヤモヤは未だに残っている。
精神科の当たり前は、私達が思う当たり前とは違うのか。

当時の私も突然病院から放り出されたような思いを持ったが、Aさんも何のために受診していたのかとお母さんと泣いたらしい。

暴れているのは病気の親なので「迷わず110」できるかと言うとさすがに躊躇うし、恐らく個々の病状にピンポイントで効く薬の選択というのは難しいのだろう、

こういうタイプの認知症って家で看るのは本当に大変だよね...と、話しを終えた。